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手取川は霊峰白山(標高2,702m)の大汝峰、御前峰に源を発っし、牛首川、尾添川、
大日川、直海谷川の支流を加え、鶴来町を経て加賀平野を西に向かって流れ、美川の河 口より日本海に流れ出る1級河川です。 わが国有数の急流河川ではあるが、昭和55年手取ダムの完成、農業用水の過度の 取水とあいまって、今は昔の面影はない。そして手取ダム造営、環境への配慮のない砂防 ダムの建設にともなう森林の伐採による水の汚濁に悩まされ続けている。また手取ダムに 堆積した土砂を導水管のバイパスを経て手取川第三ダムへと導き、そこから第三発電所を 経て吐き出される水の汚濁と低水温が近年特にひどいように思われる。 吐き出し口のすぐ下流に石川県の鶴来浄水場の取り込み口があり、我々の飲み水は この汚濁水を処理してまかなわれている。昨年度(平成11年)のこの浄水場のヘドロ運搬費は五千五 百万円、薬品費は五千六百万円にものぼるという。 ダムの維持管理に必要な行為とはいえ、手取川の生態系を破壊し続けている。 今ならまだ間に合うかもしれない。導水管バイパスの途中に汚濁水処理施設を作れないも のなのか?。 行政(県)、企業(北陸電力)に対策を強く求めたい。 このままでは手取川 を殺してしまうでしょう。 しかし、水の汚濁はあるものの、汚染物質の流入が少ない事では日本の一級河川の中 では上位であるのも事実である。 |