イラク戦について

 ついにアメリカと、それを追従するイギリスによる、イラクへの軍事攻撃が揺るぎ難いものになった。
 この戦争は、唯一の超大国となったアメリカの、おごりが生んだ「エゴ」が起こした暴挙だ。国連をも無視しての軍事行動に、正当性などあるのだろうか。しかも先制攻撃などに。
 軍事攻撃が認められているのは、「1、自国が攻撃を受けた時、または明らかに攻撃を受ける兆候がある場合。2、国連決議がある場合。」と国際法で決められているはず。
 今回のアメリカの行動の根拠としては、どちらも満たされているとは到底思えない。アメリカのイラクへの先制攻撃の理由にはなり得ないと思う。
 フセイン独裁のイラクを、擁護するつもりは毛頭無い。大量破壊兵器廃棄の国連決議を、イラクが誠実に履行しているとは言い難い。
 しかし、イラクを擁護するつもりは毛頭無いが、ブッシュ・アメリカの横柄な態度、横暴が鼻について仕方がない。
 アメリカは国連を無視して、自国の判断だけで、敵と決めたイラクに先制攻撃をしようとしている。危険な事だ。アメリカがこのような前例を作ってしまえば、今後、何処の国も敵とみなした国に対して、自国の判断だけで攻撃出来る道を開いてしまう事になる。つまり、アメリカのこの行動は、世界中に紛争の種をまいてしまう事になったのではないか。何処の国も、自国の正当性を主張するだけで、先制攻撃を許される事になってしまう。
イラクの石油資源を狙った、アメリカの単独判断に基づく軍事攻撃は、正に愚行ではないのか。ブッシュ大統領は、テレビ演説で「狙いはイラク独裁体制である現政権であって、一般のイラク国民には罪は無く、狙いでは無い。」と言っていたが。
 しかし、戦争で一番悲惨な被害を被るのは、その罪のない一般のイラク国民なのだ。力のない人女性や子供なのだ。超大国アメリカの大統領たる者が、その事に気付かない訳はないとは思うが。それとも、そういう事実に気付かない程愚かなのか。分かっていて、あえて無視しているのか。
確かにフセインは危険人物だとは思うが。しかし、アメリカの暴走と言えるであろう今回の武力行使には、私は賛成出来ない。
 時にはやむを得ず、武力行使が必要な時がある事は認める。軍事力を全面的に否定するつもりはない。だが、今回の性急な、見切り発射とも言える軍事力の行使は、どうしても納得出来ない。

    03/3/19