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寝たきりの私には、パソコンから受ける恩恵は極めて大きなものがある。 詩、エッセイという私のライフワークである文字表現をパソコンはサポートしてくれている。 最近はキネックス(パソコン操作センサー)を介すればパソコンをほぼ自在に扱う事が出来るようになった。これは画期的な事だ。以前は座位姿勢を維持出来ない限りパソコンなど使える物ではなかった。それをキネックスを筆頭としたセンサー類が好転させてくれた。どんな状態でもパソコンを操作出来るようになったのだ。 それによってパソコンは私にとって必要不可欠なアイテムとなった。 このパソコンは更にインターネットという新しい世界を与えてくれた。 特にEメールは現在の私に人とのつながりという枯渇しがちなものを与え続けてくれている。 気管切開のため声を失った私にとって、自分の意思を伝える事はかなり難しい。決まった単語や体位の一定の動きについては何とか伝わるのだが、その他の事、少し長い言葉や複雑な事は殊更難しい。伝えようとするが根負けして諦めてしまう。意思が100%伝わる事はほとんどあり得ない。 しかしEメールでは、正確に自分の意思を伝える事が出来る。それはつまり発声の有無、障害の有無などは関係なく、自然に会話が成り立つと言う事だ。 ネットを介して立場や環境などの違った色々な人と交流出来る。声を失った私にパソコンはEメールという形で言葉を与えてくれた。これは私にとって大きなプラスとなった。人とのつながりを実感する事によって、ともすると沈みがちになりうるベット生活にメリハリが生まれた。単調に思えたベット生活が、今の私には充実したものに感じられるようになった。劇的な変化だと言えるのではないだろうか。 パソコンは確かに機械ではあるが、そのパソコンから得られたものは、血の通った温もりであった。 パソコンの恩恵は多種多様である。ただ私にとって最も大きな恩恵は、ネットを通じての友達との出会いだった。彼等の存在こそ今の私にとっての大切な宝物である。 02/4/1 |