一番星
夕日が山影で寝床に就くと
熱にうなされた三次元が伸びをした
へたばった犬が宙を嗅ぐ
肥満した蛙のハスキーボイス
涼風を乞い願い
灼熱の余韻をもて余す西空
水平線から溢れる漆黒
せめぎあう空に束の間
瑠璃色流したマーブル模様
磨硝子の夕暮れ
見上げれば
密やかに光る一番星
何時からそこに在ったのか
何時から私を見つめていたのか
光り始めの一番星を誰も知らない