ねぎ坊主は強く臭って
私は一人そこにいる
土埃り舞う道の上に
燃えたぎった太陽は頭上にゆらめき
太陽光線が痛い
焼けつく肌に
時折吹き上げる海風が
束の間命を与える
少年がこちらに向かって歩いて来る
危なげな足どりで
石ころだらけの
デコボコ道を
真っ黒に日焼けした少年は
大きな目で私を見ている
痩せた貧弱にさえ思える身体つき
不自然に発達したふくらはぎ
キズだらけの膝を赤チンが染めている
目の前で少年は立ち止まると
私に向かい笑いかけてきた
人懐っこい親しみを込めた目をして
次の瞬間
少年は私をすり抜けて消えた
振り向けば
曲がりくねった道がどこまでも続いており
歪んだ空間の彼方に消えている
ねぎ坊主は強く臭って
私は一人そこにいる
土埃り舞う道の上に
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