錯乱

       

恐怖が頭をもたげる
唯々恐怖だけが全身を包みこむ
他人の言葉が錆びついたナイフと化し
心に深くつきささり
不細工な傷をつける

萎縮しきった心は恐れをなし
ひたすら逃げ惑う

底なし沼にもがく日々
容赦なく降りつける視線
崩れはじめた精神

もし手元に漆黒の拳銃があるならば
躊躇なく引き金を引くであろう

銀色の弾丸が貫く
一瞬の苦痛で済むのならば