嫉妬

       

小さな窓から外界をのぞく
薄暗い部屋の片隅で
窓からの明りが
そこだけ白く床に浮かぶ

見上げた空は遥か高く
かすかに色付いた街路樹がたたずむ

日差しに輝く道を人々が行き交う
背中に翼でもあるのか
実に軽やかに

早足で急ぐ人達
無邪気に声を上げる学生の群れ
子供の手を引くまだ若い夫婦
犬と戯れる少年

寄りそう恋人達
二人だけの気体に包まれて
誇らし気に手を繋いで

あまりの眩しさに
私は思わず目をそむけた

私の傍らには何がある
色褪せた思い出と
無数の墓標