波が白い飛沫を弾かせて押し寄せる
波音は止むことを知らず
心地良いリズムに躍動を響かせ
砂浜に吹く風はそれ自身が海であり
湿った気体が肌にまとわりつき潮となる
雲の隙間から夕陽が姿を表わした
海面に黄金の径が伸びる
丁度径の途切れるあたり
波打ち際で子供らが砂に興じる
波音を貫く歓声を上げて
六つのちいさな手で砂の城を作りあげる
城の傍には手彫りの湖が満々と海水をたたえている
ちいさな建築家達の手のひらは砂の手袋
砂粒がきらめく
夕陽に浮かぶ砂の城
完成した安堵も束の間
きまぐれなちいさな足の一蹴りで
城は無残に崩れ落ちた
やがて
砂の城は波間に消えた
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