ためいき

       

眠れない夜がつぶやく
「こうなることは解っていたはずだ」

目を閉じれば笑顔が揺れる
輝きの中無邪気さを残して

夢の中でなら抱きしめられるのに
夢の中でなら唇を重ねられるのに
現実の私はあまりにも無力

萎縮しきった身体は
ただの肉塊へとなりさがり
未成熟な精神は成長を忘れ幼稚さを禁じ得ない
乏しい経験薄い知識
力ない言葉にはなんの重さも存在しない

報われない心は砂の器
砂の器は満たされることなく崩れ去る
サラサラと乾ききった音をたてて
まだ熱を持ったまま

「仕方がない」
ためいきだけが降り積もる
独り薄闇の中