透明に

       

高い樹木の群れ
緑の天井がどこまでも続く
やわらかな日差しが森を照らす
緑葉を輝かせて

樹上でさえずる小鳥達
どこかで聞こえる水の音
足下の花に飛び交う蜜蜂
鼻をくすぐる草の匂い

触れた木肌は柔らかく
中心に躍動する熱
純粋な気体につつまれて
静かに目を閉じる

今こそ心解放の時

放たれた心
光となって宙を舞う

大きな森に抱かれて
心木洩れ陽と戯れる

透明に 透明に

今一度目を閉じる
森の鼓動が伝わってくる

樹木の
水滴の
石ころの

彼等の放つ光が大きな束となって
私の中に注ぎ込んだ

心の遥か奥底から込み上げる熱
溢れる涙にも似て