雪が降っている
空から細かな雪が落ちてくる
雪の一粒一粒に陽光が反射し
きらきら輝いている
フロントガラス越しに見るそれは
冷たさなど感じない
むしろ暖かく見える

雪の輝きの中
故郷に忘れてきた思い出が浮かぶ
群れ飛ぶトンボ
海中に揺れる日射し
祭りの灯り
一つひとつの場面が
光の中に映し出される

しばらくの間
夢の中に身をゆだねる
時間というオブラートにつつまれた
思い出は温かい

輝く雪も地に落ち
やがて消えて行く
まるで現実に覚醒した
我が心のように