好き放題に馬鹿話を垂れ流し


仕事なので、ある意味当然なことではあるのですが、
年中蜻蛉玉を作ってますので、ここでは『それ以外』のことを、
馬鹿話など交えながら、ダラダラと書き殴っていきます。
ホントに馬鹿話とか与太話がメインなんで、
実になることなんかなにもないと思います。


【コレット-4-】2025/4/19
皆さんグーテンモルゲン。
穏やかな気候になってきた今日この頃、
空調の類が一切存在しないという、
なんともストイックな旋盤部屋も苦痛じゃないってことで、
ここらで一念発起してコレットのひとつも削り出してみようと思ったんです。
既にあるモノをその形状のまま削り出す『倣い旋盤』という奴、
ちょっとやってみたいと思ってましたし。
・・・厳密には倣い旋盤とはちょっと違うんですけど。

しかしながらこの仕事、
本業裏稼業問わず『ふとした思いつき』に捉われることが多い訳で。
それは寝起きだったり、ちょっと一服つけてるときだったり、
ゲームのデータロード中だったり、いろいろな瞬間なんですが、
今回は本業の合間に一服つけてるときでしたよ。

『蜻蛉玉を上下で挟んでチャーム化する金具』というのがあるんですが、
先日、サンプル的に組んでおいた奴を訳あってバラしまして。
いや、組んでた蜻蛉玉がちょっと気に入らなかったんですけど(笑)、
もう一度組むのであれば、同じ仕様で組むのもある意味芸がない話ですし、
折角なんだからとかなんとか、それなりに考えてましたら、
ふと『いいこと』思いついた、と。

材は旋盤部屋に転がってましたんで、
勢いでいい感じのパーツ削り出して、1mmの穴開けるって段階で、
1mmのキリ、バッキリ折れやがりまして(笑)。
削り出してきたパーツをバイスに咥えまして、
慎重に1mmのキリを切り込んでいきましてですね、
もうちょいで貫通すんじゃねえかなってあたりで『コツッ』とかなんとか、
過去に何度か経験した破滅の音が手に伝わってくるんですよ。
いや、私の腕と段取が悪いことくらいは承知してますが、
流石に、

その瞬間、魍魎の武丸サンみたいな顔にもなりますわ(笑)。

『細キリなんて折れるもの』っていう言葉もありますし、
ほんのちょっとの角度だとか貫通するとき食いつきに負けるだとか、
それはそれはいろんな理由があるんですが、
穿孔してる最中に細キリが折れるっていうのは、
避けようのないアクシデントとして、たまにあることなんですけど、
問題なのは折れたキリを除去できねえってことでして。
プライヤーあたりで掴める部分がオモテに出てりゃいいんですが、
大抵は穴の中でキリが折れる訳で、コレがもう、どうしようもない。
ホント、足掻けば足掻くだけ徒労に終わるレベルでどうしようもない。
1mmのキリの折れた奴なんて、どうやって除去しろっていうんですか。
ナイスな手段があるなら知りたいですよホントに。
結果、どうなるかって言いますとですね、
つい先程削り出してきたパーツがゴミと化すんです(笑)。

↑こんな顔↑して作り直しですわ。

それにしても、『折れない細キリ』って欲しくないですか?
少々の曲がりとかものともしない勢いで穿孔できて、
絶対に折れないし、切れ味も悪くならない夢の細キリ。
・・・そんなものがあったら、そのメーカーはいずれ倒産するでしょうし、
そもそも、そんなものありゃしねえんだよ(笑)。



あ、ふと思い出したんですけど、
『折れない細キリ』っていう、ちょっと信じられないブツなんですけど、
過去に一回だけ遭遇したことがありましたわ。
恥ずかしながら、
めんどいからコレでいいか、とかなんとか、
たまたま別の用事で入った某100均で買った細キリなんですけど、
たしか3mm径の奴だったと記憶してますが、
折れないんです。それなりヤンチャな使い方しても折れないんです。
曲がりますけど(笑)。
超・駄目じゃん(爆笑)。
焼き入れが必要な金属モノは100均で買っちゃ駄目って話です。
あのキリ、きっと刃物鋼じゃなかったんだろうなあ。
キリの形状をした鉄オブジェ的なモノだったのかもしれないですねえ、うん。
ふざけんじゃねえってんだよなあ(笑)。

あ、サイズ20種くらいのセット売りされてるキリがあるでしょう?
アレの馬鹿みたいに安いメイドインチャイナに手を出しますとですね、
最初っから歪んでるキリが入ってたりしますんで要注意ですよ。
適当な焼き入れして、検品してないんでしょうねえきっと。
普通はそんなモノに手を出さないとは思いますけど。



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