「一ツ灸」施灸方法


内容 通常の「一ツ灸」 
★回数を重ねた方におススメ
「温熱灸」 
★初めて施灸を受ける方におススメ
@ 男性は左足、女性は右足を立て膝し、三里(さんり)におしるしを施し、米粒大程度の大きさのもぐさを載せ、施灸いたします
※施灸部位 「膝眼(しつがん)」について
 一ツ灸を施す部位・「三里」は正確には「膝眼」というそうです。(鍼灸師の先生より) 
 膝眼は膝のくぼんだ箇所(足の骨をゾウの鼻、膝頭をゾウの頭とするならば、ゾウの目のようになっている箇所)で、「三里」よりもややしたにあるとのことです。

左記の施灸部位に水に浸した5p角の紙を置き、その上に米粒大程度の大きさのもぐさを載せます。
A 施灸の間、次の薬師真言をお唱えします。(一ツ灸元祖・一如様が当初は薬師如来様に祈願したことにちなんで)
「おんころころ せんだり まどうぎ  そうか」
B もぐさが完全に燃え尽きるまで約1〜2分程度、姿勢を崩さないようにします
燃え尽きましたら、跡は払わず、指で押さえます(最後にキズバンを貼ります)
もぐさが燃え尽きましたら、施灸個所に置いた紙を外します。
その他 施灸日の入浴について
かつては、「一ツ灸」当日はお風呂やシャワーは避けたほうがいいとお伝えしていましたが、鍼灸師の先生によれば、実際には問題ないそうです。ただし、施灸箇所をこすらないように(何かで覆えば、尚、よろしいとのこと)してください。

水泡(みずぶくれ)の処置
水泡(みずぶくれ)ができても潰さないでください。化膿した場合は炎症止めの軟膏等を塗ってください。
高源院の「一ツ灸」はもぐさが大きめなので、熱傷によって水泡(水ぶくれ)が出るのが普通です。水泡は体から出てくる毒素で、水泡が出て、体が治っていきます。かつては、敢えて水泡を化膿させ、体の毒素を出したりしたそうですが、今は上記のような形の他、キズバンを貼るなどして対処していただければ問題はありません。水泡が出て病が平癒するのです。


自宅で「一ツ灸」を行う場合
当院にて「一ツ灸祈念のもぐさ」をお求めください。ご自宅で行う際の方法は下記の通りです

●一ツ灸のツボ(男性は左足の膝眼、女性は右足の漆眼)に墨でしるしをつけ、その上に米粒大程度に丸めたもぐさを当て、線香で火をつけます。(馬坂高源院の一ツ灸はいかなる病気のときも、この部位に施灸します)
●「温熱灸」を行う場合は、あらかじめ水に浸しておいた5p角に切った障子紙を施灸個所に載せ、もぐさを当てて、火をつけます。
            

ツ灸祈念のもぐさ

「一ツ灸」を何年続けるか・・・?
年に1回、7月1日のみに行われる「一ツ灸」ですが、口伝では3年・3回をひとくぎりとし、更に6年・12年とお続けください。

費用
1,500円/人 ☆伝統行事の存続のため、お力添えをよろしくお願い申し上げます


皆様の病気平癒・息災延命をご祈念申し上げます