今月の法話

演   題 不退転(ふたいてん)
(しょう)(あき)らめ、死を(あきら)むるは-
引用経典 「修証義」(第1章・總序)
実演会場 金沢市・H寺様「大般若祈念法会(だいはんにゃきねんほうえ)」(令和4年1月)
概要・ねらい 「新型コロナウイルス」第六波到来という状況下ではありましたが、当ご寺院様では約二年ぶりにご法要が営まれました。住職にとっては、約一年ぶりとなる説法の現場でしたが、久しぶりにお会いする方々のお元気そうなお姿が拝見できて、うれしく思いました。

法話では、この二年間のコロナ禍を振り返りながら、苦難の中をどう生きていけばいいのかということを、「修証義」を取り上げながら、皆様と共に読み味わわせていただきました。修証義が誕生した明治時代の仏教界もまた、新政府の政策によって存続が危ぶまれたことがありました。そうした時代の中で、仏教の存続を願い、修証義を生み出していった人々の生き様に触れながら、苦難に負けることなく、自分たちのできる範囲内で、毎日を一生懸命に生きていく大切さを確認させていただくことが、法話のねらいです。
テーマについて 「生を明らめ、死を明むるは」
―“縁起(えんぎ)の世界”における「私たちの生き方・死に方」を模索する―


我々は様々な存在とつながり、関わり合っている世界に、ご両親様から先祖代々伝わるいのちをいただき、生かされています。

そうした中で、「どう生きて、どう死を迎えるのか」というテーマは重要であり、生涯に渡って究明していきたいものでもあります。

その点を押さえ、“コロナ禍”という逆縁の中であっても、明るく前を向いて生きていく道を仏教から学ばせていただくことが、今回のテーマです。。
所用時間 20分 配 布 資 料 あり


法話
第1回
「山本昌選手の言葉 ―コロナ禍を生きていく上で―」 R4.1.20
第2回
「修証義生誕の背景 ―明治期の仏教界、その危機と復活―」 R4.1.21
第3回
「生を明らめ、死を明むるは」 R4.1.28
第4回
「不退転に生きるということ R4.1.29

過去の法話
R3.4 菩薩(ぼさつ)様”のように生きる
R2.11 仏の慧命(えみょう)嗣続(しぞく)する
R2.8 「“with コロナ”の「お盆」、どう過ごす?」
R2.6 「通夜説教」①~④
R2.5 「コロナに学ぶ“人生の生き方”」
R2.4 「彼岸は此方(ここ)にあり」
R2.3 「遠離 -コロナより怖いのは人間!?-」
R2.2 「坐禅の‶用心″を働かせて」
R2.1 「未来に願うもの ―純白(じゅんびゃく)(ごう)に生きる―」