ある日のできごと “車” 見ようによってはとても軽率と言うか、無責任と言うか、悪乗りしているように思われるかもしれませんが、自戒をこめて正直にありのままを書きとめたものであります。
 月曜日の朝、いつもであれば子供の忘れものは本人の責任と、学校まで持っていくことはまずしないのだが、月曜から3日間は自由参観ということで父兄が出入りするので、さすがに体裁が悪いということもあり、この日に限って持って行った。いつもしないことをしたということ事体が間違いだったのかもしれない。近くだったので忘れ物と携帯、もちろん鍵もにぎりしめ車に乗り込み届けにでかけた。今朝は寒かったせいか、年代もののマイカーは5回目でやっとエンジンがかかるというひどい状態。これでこの冬がこせるのかと不安を抱きながら学校に向う。
 その帰り、大通をすぎ、路地に入ったとき、左から突然車が飛び出してきた!ブレーキもハンドルも間に合わず・・・

    当然の結果ですが、ごっつんこ ですわね・・・。

 多分大きな音がしたとは思うのだが、窓を閉めていたせいかそう大きくは感じなかった。それよりも、右手の親指と人差し指の間をハンドルで強打、ヒザも打ってしまい、しかもフロントガラスに頭があたって、ガラスはこなごな・・・
しばらく指と頭が痛くて動けず・・・「大丈夫ですか?救急車呼びますか?」と言われ、起きあがる。体中ガラスの破片だらけにはびっくり!“あーあ、やっちまったよ・・・”そのときふと頭に浮かんだのは“免許持ってたっけ!?”
 「大丈夫です、実は免許を家に置いてきたみたいなので、取りに行ってすぐ帰ってきます」と相手に告げ、1度帰宅。昨日まで使っていたカバンの中を見ると免許証が入っている財布が“ないっ!”前日まで友人達と車に乗り合わせて旅行に行っていたのでその車に置いてきたんだろうと思い、その車の持ち主に連絡をとろうとしたが、電話番号知らないよ〜!仕方がないので同乗していた別の友達に電話をする。“何て説明しよう・・・”と思いながら事情を話し、連絡先を聞き、すぐに探してもらう。

 その間に保険屋に連絡し、保険証と多分搬入されるであろう病院のカードを上着のポケットに突っ込んだ。(こういうものは必要なかったんだが・・・)しばらく自宅で待っていたが「車に免許がない」としらされ、保険屋に状況説明したら正直に言うしかないと言われ、しかたなく現場に向かう。
 ちょうど事故直後に呼んだ警察が到着したところでなんとかセーフ。相手は私が戻ってくるのがあまりにも遅いので倒れていたのではと心配していたらしい。「免許証提示してください」と警察屋さん、私はばつが悪かったが「不携帯です」と告げた。「では、あとで詳しく聞きます」と言った後、相手の身元確認をしている間、念のためにダッシュボードをみると・・・

「あ・・・財布がある!」
必死に免許を探す!!“あった〜!!!(T_T)

 近くだからと財布を持って出た覚えがまったくない。ダッシュボードを触った覚えもない。しかしなんでここに入っているんだろう?念力でここの中に呼び寄せたか??それとも車をぶつけて頭を打った以前の問題か???とにかく、財布を探してくれと大騒ぎして巻き込んでしまった方々に早々にお詫びの電話を入れ、警察屋さんに免許があった旨を伝える。あ〜、不必要なところにまで連絡を入れてしまった・・・(-_-;)

 警察屋さんが相手の身元確認をしている間、改めて車の状態を見る。
ひどい・・・(T_T)
 バンパーが変形して左前のタイヤに刺さってる。通行の邪魔になると思いぶつかった直後、車を移動させたとき、変な音がしたのはそのせいか。ライトはくちゃくちゃ。ボンネットも折れ曲がってる。ダッシュボードを見たときに助手席のドアも開けにくかった。オイルも滴り落ちてるし・・・こりゃもうあかんな。
 相手の車はそれほどでもないが、修理にかなりかかるだろうと予測はついた。
 実はぶつかった直後にもちらりと頭をよぎったのだが、この様子をみて再度いけない気持ちが涌き出てきた。“これで新しい車が買える!

あー、ほくそえんでしまう自分が恐い・・・

 私の身元確認と状況確認をされた。体の状態を確認され、正直なところ手と首が痛いだけで、歩ける状態ではあったが、歩いて病院に行ってもなかなか相手にしてもらえないからと促され結局救急車を呼んでもらう。初めての救急車ということでちょっと興奮・・・とはいえ、指の感覚がどんどんなくなっていることに不安を感じながら病院へ。

 救急センターに収容され、病院の服に着替えさせられ、何人もの人に囲まれながら状態の確認をされた。どうも骨には異常がないと判断されたらしく、1番痛みを訴えていた指のレントゲンだけをとり、救急センターに戻る。
その間に医者が「顔、きれいだね。きらきらしてる」というので不思議に思っていたが、しばらくして顔がかゆくなって触ってみるとガラスのかけらが指についてきた。“あのセリフはこういうことか・・・”(+_+)

 一通りのことを終え、帰ろうとしたはいいが、病院に来たのはわたしだけ。歩いて帰るにはちと寒い。バスの時間は随分待たなきゃいけない。タクシーを頼むにもあまりにも近すぎて気が引ける。一応被害者とはいえこれ以上恥はさらしたくなかったが、近くの友達に電話を入れ、迎えに来てもらった。

その後が大変だった。車のレッカー移動は警察にまかせてそのまま救急車に乗ってしまったので車の所在がわからず、しかも「なんで相手の名前とか住所とか車のナンバーの確認しなかったの?」と怒られ、警察に問い合わせをいれ、連絡入れなきゃいけないところには連絡し、“大丈夫?”というありがたいメールや電話の対応に追われ、気がつけば真っ暗。今日オフにしておいてよかった・・・。



 随分不謹慎なことが書いてあるとお思いの方もいらっしゃるでしょう。この程度ですんだからこんな風に書いていられるのではありますが、翌日用事があって友人の車の助手席に乗っていたら、やはり左側から来た車には体が過敏反応してしまいました。一応被害者ではありますが、不注意だと言われればそれまでです。今回のことで改めて交通安全という言葉の重さを認識した次第でございます。

あぁ・・・更新したばかりのゴールドカードが泣いている・・・

続く …