釣り雑談集T
■釣り雑談集U



釣り雑談コーナーから古くなったものを
こちらに移転しておきます




10 フロに楽しく入る方法


私のフロは俗に言うカラスの行水に近い
それでも、たまには長湯になるときもある
それはフロに餌木を持ち込んだときだ
横着者の私は現場(海)で海賊版の餌木のチューニングなぞしない
大体、釣りに気が急いて、そんな悠長な事はしておれない
私の餌木のチューニングは湯ブネの中で、お湯で行う


[オモリを削ってチューニング済み餌木]

チューニング方法

まず、フロに持ち込むものは、チューニング用海賊版餌木、
同号のアオリーQを一本、それにニッパー、ヤスリ、糸オモリと
いったところだ

@湯ブネの中につかり、アオリーQを持ち、向こう端の水面より
自分の股座目がけて泳がす・・[泳ぎ方、着低具合を見る]
A海賊版も同様に泳がせて見る・・[泳ぎ方、着低具合を見る]
B右手と左手で両方持って、同時に離して泳ぎ方の違いを把握
海賊版の沈下速度がアオリーQに比較して速い場合には
オモリを削り、遅い場合は糸オモリを巻けばよい

D重くて削る場合には、最初はニッパーで前側の角を少しずつ切る
E削るたびにBを繰り返して同じ泳ぎになるようにする
FアオリーQに泳ぎが近づいてきたら、仕上げはヤスリで綺麗に

G軽くて糸オモリを巻く場合は、最初は重過ぎるほどに多めに巻く
H糸オモリを少しづつ切りながらBの工程を繰り返す
IアオリーQと同じ泳ぎになれば完成
J糸オモリは使用していると緩むことが多いので瞬間接着剤をたらす
以上でアオリーQと同程度の餌木が完成


ただし、この方法は家族のヒンシュクを買うことも多いので要注意
いい歳の親父がフロの中で、自分の一物目がけて餌木を泳がせ
うまく泳いでくれたときには、嬉しさのあまり、感極まって
「ウオッ〜〜〜ッ!」
と叫べば、女房に白い目でみられること間違いなし・・・です


これでロスト餌木を恐れることなく、攻撃的に攻めれますよ
でも実は、私はここのところ2年以上餌木のロストはゼロなんです
餌木ingで私の誇れるところはこれぐらいですかね〜
海賊版をいじるのは趣味・・・みたいなもんです

 



09 私のマルチテーブル



マルチテーブルが汚れて、古くなったので改めて作成した
世間には工作の得意な人はたくさんいるので、私ごときの艤装を
紹介するのは恥ずかしいのだが、話のネタにでも・・・


テーブルの真ん中よりやや右寄りに手摺が取り付けてある
波がある時にこの手摺につかまりながら走ると体が安定する

アンカーが根掛かりした時、ここにロープを巻付けることもある
手摺の右側にはダブルのドリンクホルダーを取り付けてある
片方に飲み物、もう一方は小物入れとして使用している
もちろん100円ショップで購入しました
一番右寄りはロッドホルダー

左側金具はペンチを差し込んで置いておく
テーブルの真ん中よりやや左寄りにGPS魚探を配してある
この位置が一番操作し良いと思う

ピンク色はフィッシングナイフです
GPS魚探の前に四角い篭を一つ取り付けてあり、 沖アミやその他の餌入れに使用している
この篭はワンタッチで簡単に取り付け、取り外しができるようになっている

この位置が低いと腰が痛くなるので要注意
左側にはもう一つの折り畳みできる竿賭けを取り付けてある
その左横にあるパイプ穴は竿立て
一番左はマルチテーブルをとめるボルトでオールの穴に差し込む



08 アオリイカのゲソ炒め




昨今のアオリイカのエギングブームは「すごい」の一言に尽きる
釣り人の家庭の冷蔵庫や冷凍庫には結構イカがストックされている
このイカは熱を通してもあまり硬くならないのが良い
そこで簡単な料理を一つ

@ゲソを適当な大きさにブツ切りにする
ゲソが足りなければ胴体も輪切りにして使えばよい

Aニンニク一片・鷹の爪少々をスライスしておく

Bフライパンにオリーブオイル(適当)とゴマ油(少々)を入れて熱する

C油が熱したら、Aのニンニクと鷹の爪を入れて香り付けをする

D香り付けが終わったら@のゲソを放り込む

E適当に炒めたら、好みで塩・コショウをする

F仕上げに白ワインを振りかけて出来上がり

G盛り付けは炒めたゲソの上にカイワレでも散らして

ミニトマトでも添えておけば美味そうに見える


ちょっとピリ辛ぐらいにした方が酒やビールに合う
ご飯のオカズでもいけます

 



07 釣り用品の単位「号」の話


私は学校で尺貫法もメートル法も習った世代だ
だが、60グラムのラバージグが何号相当のオモリに相当するのか
情けなくも即座に換算できなかった
もっとも、これをすぐに換算できる方は相当釣りに対する造詣が深い
最近の釣りはフィート、ポンド、ベイト、ジャーク、ボトムetc等、
横文字全盛期で、雑誌やカタログには氾濫している
これがおじさん族を惑わしている
バーチカルエギングなんて表現されていると、これはいったい???
となってしまうが、中オモリをつけた餌木シャクリと書けば
「ア〜ッ、あの漁師さんのやってる・・・」と即座に理解できる
そんなのはまだいい 「まずはHPSJで探りを入れて云々・・・」
これが理解できる50代、60代の方は自信を持ってもよい

だが逆に、よく使用しているはどんな意味と若い釣り師に聞くと
ほとんどの方が知らないだろう
3号の餌木、20号のオモリ・・・釣り用品はなんでも号表示だ
でも、誰もが使っているわりには曖昧な表示だ

もともと釣り用品は尺貫法で表示されていた
3寸の餌木、20匁(モンメ)のオモリだったのだが
メートル法に変わった時に、寸、匁の表示ができなくなり
釣具業界が苦し紛れに何でも「号」表示にしたのが始まりだ

3号の餌木=3寸の餌木=3.03cm(1寸)×3で長さ9.09cm餌木
20号のオモリ=20匁のオモリ=3.75g(1匁)×20で約75g

冒頭の60グラムのラバージグは60÷3.75で
16号相当の重さにあたることが分かる
これが分かれば、どの程度の負荷の竿、リールが必要か判断がつく

実は、私は鯛を釣るためにラバージグの勉強をしている訳ではない
鯛や青物は完全フカセ釣りで充分だと思っている
ラバージグやインチクを鬼カサゴや根魚釣りに応用してみたいだけだ
余談になるが、インチクの語源がインチキだというのには
何となく親近感を持った
 



06 鯛チャーハン





真鯛やチダイを毎回、毎回、刺身で食べていても飽きてくる
子供のいる家庭ではなおさらだ
塩焼きサイズのタイが釣れた時には、目先を変えて
鯛チャーハン等にしてやれば家族に喜ばれる

@25cm程度のタイの塩焼きを作り、あらかじめ身をほぐしておく
(残りの頭とアラは味噌汁にでも使う)
Aネギは適量きざんでおく
Bベーコンは3枚程度1cm角に切っておく
C卵は一人前一個程度で、二人前なら二個、軽く溶いておく
Dご飯は軽く酒を振り、ラップをしないでレンジでチン[温める]
(ラップをしないのはご飯に水気の少ない方がうまくゆくから)
Eフライパンを熱くしておく[重要]
Fそこへサラダ油をやや大目にいれて、熱する
G充分熱したら、溶き卵を入れ、すぐにご飯を放り込む[重要]
卵が半熟状態で、すばやくご飯と混ぜ合わさなければパラリとしない
混ぜ合わす時にフライパン持ち上げない(熱が下がりバラケない)
この時、木のヘラを使えば混ぜ合わせやすい
H充分パラリとしたら、ABを入れ、最後に@を入れる
I炒まったら、塩、コショウ、好みで化学調味料を振りかける
J最後にフライパンに醤油を入れ、さっと混ぜ合わせて出来上がり
コンソメのスープでも添えてどーぞ

チャーハンの出来栄えはプロにはかなわないが、
天然真鯛なんぞ使えるのは釣人だけ

  注意1・Gの工程であらかじめご飯とマヨネーズを混ぜたものを
使用する裏ワザもあるが、私はこちらの方が好き
注意2・一度に大量に作ろうとするとうまくゆかない
注意3・タイだけではなく、塩焼きできる魚なら何んでも可能
 



05 エダスと回転ビーズ



エダスを出す場合、ハリス(モトス)との結節には色んな方法がある

私はキス等の小物仕掛けの場合、ハリスに8の字結びをこしらえ
その穴にエダスを通して、8の字結びを軽く締め、
エダスをモトスに電車結びの要領で3回程度まわして結び締めて完成
また、ハリスにエダスを添えて、いっしょに8の字で結んで
簡単に作成することもある
完全フカセの時はどんな大物がくるか分からないので
ハリスの強度の低下が比較的少ない編みつけでエダスを作っている

問題は五目釣りの時の回転ビーズを使用したエダスだ
回転ビーズの上下に結びコブが二つ必要なため、ハリスの強度が
著しく落ちるのが欠点だ
もちろん締まり過ぎないように、8の字結びの二回ひねり(16の字)等
で対策はしているが、強度低下はまぬがれ難いのが実情だ
4号のハリスに回転ビーズを装着すると
強度がワンランク下がり、3号程度になっててしまう
でも、ハリスとエダスの撚りを取るのには回転ビーズが重宝だ
ならばハリスの強度低下を招かないように回転ビーズを
取り付けなければならない


方法1.まずはハリスに添え糸(使用済のナイロン糸等)をして
8の字や16の字で結ぶ方法
もちろん添え糸の両端はカットしてしまう
これは結びコブにクッションを入れるやり方だ

方法2.結びコブの代わりにハリスに別糸で編みこみをして
コブの代用をさす方法
この場合、ハリスにコブが出来ないので強度低下が無くなる
だが上手に編み込まないと、魚が釣れた時にずれる可能性ができる


上記方法でハリスの強度は保たれるが
回転ビーズそのものの強度は補強できないので
ビーズが壊されたらあきらめるより他に手は無い
私は今までに一度だけ、ハリスが切れずにビーズを壊されました
 



04 白味噌漬け(西京漬け)の話

西京漬けとは京都産の白味噌に魚類を漬け込んだものだが
かの北大路魯山人が、家庭で漬け込む場合の心得を
以下のごとく言っている

・白味噌だけでは甘みが足りないので、砂糖を加えること
・白味噌の有する水分ではたりないから、冷酒を加えて、
糠味噌ぐらいの軟らかさに溶くこと
・魚類は切り身に一旦塩を振って、約五時間ぐらいで漬け込むこと
・漬かり加減は春の陽気でまる二日目ぐらいから五、六日目までが良い
・冷蔵庫に置くか否かでは大変な相違があるので、常識で考える事
・味噌漬けの魚は焼くのが一番の良法である

また魚類については、まながつお、アマダイ、太刀魚が最適で、
鯛やサワラは身が締まり過ぎておもしろくないと言っている

私は白味噌9対田舎味噌1の割合で、砂糖は使わず
冷酒とみりんで溶いている
蓋のついた四角い容器に味噌を敷き詰め、その上にガーゼを敷き
そして、ガーゼの上に魚の切り身を乗せる
切り身の上に再度ガーゼを敷き、また味噌を敷き詰める
蓋をして、冷蔵庫で1週間程度寝かせてから食します

使用後の味噌はフライパンで水分を飛ばし、再度利用します
こうすることによって無駄がはぶけ、経済的です
もちろん、再利用の際には新味噌を若干加えるのを忘れないように

私も色々な魚を試してみましたが、アマダイ、太刀魚は文句なし
鯛系統なら真鯛よりも身の軟らかいチダイの方が良い
メダイやキジハタ、変わったところではアオリイカも美味 !




03 天秤ズボの釣り方




沖アミコマセと天秤、長ハリスを使用して、真鯛を狙う方法には
関東流の流し釣りと関西流のアンカーリングして釣る方法がある
私はどちらかと言うとアンカーリングして狙う、天秤ズボが好きだ

ポイントは真鯛の回遊する根の際やバラ根の近辺やカケ上ガリなので
そういった場所の潮上にまずアンカーリングをする

真鯛狙いなら10m程度のハリス
チダイやアジも含めた五目釣りなら6m2本バリが良い
天秤とハリスの間に2.0mm・1mのクッションゴムを入れると
向こう合わせになると同時に手前マツリの解消にもなる

ビシへのコマセの詰め方は7、8割で
ボートの揺れでポロポロとゆっくり少しづつ出てゆくように調整する
刺餌の沖アミは形の整ったものを使用して、一尾がけで良い

まず一投目はビシが着底したら、ハリス分巻き上げて竿掛けに置く
[リールの水深計が50mで6mハリスなら最初のビシの位置は44m]
潮が速ければハリス分マイナス2mぐらいから始める時もある
まずは基本の底近くを狙います

1分ほどで上げてみて、刺餌が残っていれば二投目も同じ棚へ
刺餌が盗られていれば底に落とさずに、1m上げた棚へ
つまり、ビシの位置をリールのカウンター43mで止める
[3〜4m余計に落として、それから43mまで巻き上げてもよい]

また1分ほどで上げて見る
この行為を繰り返す、次の棚は42mです
次の棚41m
次の棚40m
次の棚39m
次の棚38mとやってゆきます
[短気な人は2m間隔でも可]

もちろんゲストがいる場合でも、協調作業となります
これをバラバラにお互い自分勝手でやると
餌盗りの餌食となってしまいますので要注意
私がゲストを迎えた時に棚を口うるさく言うのはこれが理由なのです
特に指示棚よりも上げることより、下げることの方が罪が大きい

これを繰り返してゆき、刺餌が残るか残らないかの棚で真鯛を狙います
つまり餌盗りと真鯛を分離するのです
なぜなら、真鯛はコマセに中層まで平気に浮いて来ますが
小物の餌盗りは自分が危険になるので、あるところまでしか浮きません
・・・ただし、餌盗りがウマズラの場合は難しい

真鯛やチダイが食えば小型なら竿先が揺れる程度だが
中大型ならば竿先が一気に海中に突き刺さります
この時にはもうハリ掛かりしていますので、合わせは不要
竿を起こして、慌てずにリールを巻けばよい

他人に釣れているのに、自分があまり釣れないのは
底ばっかり狙って餌盗りの餌食になっているか
もしくは餌盗りと真鯛の分離作業がしっかりとできてないのでしょう
 



02 私の釣魚の保存持ち帰り方法



自宅の釣り用冷凍庫に2リットルのペットボトルを
数本凍らせてあります
これを季節ごとに1〜2本クーラーに入れて沖に持って行きます
魚が数匹釣れたらイケスで生かしておき、
海水を汲んでクーラーの五分の一ぐらいまで入れて準備します

釣れなくなった時や逆にイケスが混みあってきた時に
ナイフで魚のエラを切って血を出し、再度イケスに放り込んでおく
自分が食べるやつは特に丁寧に扱う
血が洗い流されたら、順番に水氷のクーラーの中に入れてゆきます
”魚はビニールの袋に入れて・・”と言う人もいますが
これだけの回数の釣りをしていたら、とてもじゃないが面倒くさい

[注1]ペットボトルの中は真水です
エンジントラブルで北朝鮮まで漂流した時の飲料水のつもりです

[注2]小物のキスやアジはそのまま水氷の中に放り込みます

[注3]イカ類だけは水氷は作らず、ビニール袋に入れて
直に氷に当てないようにしています


一番悪いのは、氷だけのクーラーに直接生きた魚を放り込むことです
魚が暴れて、身肉に血がまわり、生臭ささが出ます
 



01 アオリイカの餌木は何種類も本当に必要か?




ずばり、何種類も何本も必要ないと思います
ブームに煽だかされて、無制限に餌木を揃えるのは無駄です
思い切って省略してしまえば良いのです
省略の対象は1.メーカー 2.背の色 3.下地の種類 4.号数 です

1.あのメーカーこのメーカーと何本も揃えるのではなく、
一社に絞って下さい
値段で選択しても信頼で選択しても結構です
上位メーカーの作る餌木は性能的には、どれも甲乙付けがたい
ならば自分の好きな一社に絞れば、それだけで数分の一になります

2.餌木の背の色は多種多様で、毎年新しいものが販売されます
こんなもの全部揃えていたら、切りがありません
私はイカは色弱だと思っていますので、色など気にしない方です
ピンクとオレンジの2種類以外は思い切って捨てましょう
よく、「餌木の色を変えたら、すぐに乗った」などと聞きますが
な〜に、たまたまそこにイカがいたので
「どの餌木でも乗ったさ」と割り切ることです
私自身ここ数年、ピンクとオレンジ系統だけでシャックッていますが
釣果は落ちていません
これで何十分の一に省略できたでしょう

3.下地の選択だけは省略できません
なぜなら私は、イカは餌木の下地に反応していると思っています
赤テープ、マーブルテープ、金テープ、銀テープ(ホログラム)の
最低4種類は必要です
特に赤テープとマーブルテープはどうしてもはずせません

4.号数は結構省略できますね
具体的には、試用期間の短い2.5号は自分の好きな餌木を数本、
3.0号をメインにラインナップ
3.5号も好きな餌木数本で揃えればいいのでは?
もちろん秋アオリでの話しと言うことで・・・
春アオリもやる人は3.5号中心に揃えればいいかと思います


これでだいぶ餌木の整理がつくはずです
イカには餌木の色・形等よりも、餌木の動きの方が重要なのです
上手な人は何色の餌木でも乗せています
釣果に差がついたとしたら、餌木の差ではなく、技術の差なのです
根掛かりで無くした時だけ、同じものを購入して補充しましょう

フッフッフ〜、かって200本ほどの不要な餌木を買って所持していた
馬鹿な私が言うのだから真実味があるでしょう

 
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