馬鹿話或いは備忘録的な
-5- 2025/1/18両端に穿孔した板4枚・片側に二ヵ所並びで穿孔した板1枚、
回転軸となる丸棒4本・ストッパー1個。
以上が『バタフライナイフの模型』のパーツとなります。
実物だったとしてもパーツは同じなんですけれども。材質が違うだけで。
理屈上ではコレを素直に組み上げれば、
フリップアクションを楽しめるバタフライナイフの模型が出来るんですけれども。
理屈上と言うのは『設計通り』と捉えることもできましてですね、
きちんと筋の通った設計してあるのであれば、
その通りにパーツ作って組めば設計通りに完成するってことになるんですけど、
そう簡単に事が運ぶのであれば、
世の中苦労はない訳で(笑)。
私はけして人付き合いが多い方ではないと思ってますけど、
世捨て人のつもりもありませんし、仕事上で好む好まざるに関わらず、
人と付き合わなきゃならんってこともある訳です。
そんな中、稀にではありますが『設計図絶対主義者』というのが居るんですよ。
私個人的には『好まざる存在』に入れる類の人なんですけどね(笑)。
どんな人なのかって言いますと、
とにかく図面・・・設計図には拘って、それはそれは見事な図面引くんです。
仕事にもよりましょうが、少なくとも私がやってる仕事って、
昔も今現在も、本業裏稼業問わず、図面って目安くらいにしかならないんです。
ここだけは絶対に守んなきゃならん箇所の寸法以外、
臨機応変にいろいろ変えるなんてことはアッタリマエにあるんですよ。
そんな仕事やっておきながら、
『此処が設計図と違う』とかなんとか言うもんですから、、
それじゃオマエやってみろってことになったら、出来やしねえんですよ。
その手の人が実際にやってみせてくれたことなんて皆無ですし、
出来る訳ないんです。私は実際にやったうえで仕様変更してるんですから(笑)。
まあ、こんな人なんて長続きしませんし、ある意味まだマシなんです。
理屈じゃねえんだよ実際にてめえの手ぇ動かしてみろってんだとかなんとか、
実際『そうするのが最善』なのであれば、
設計図なんて『捨てろそんなもん』って破り捨てりゃいいんですから(笑)。
なんだか糞面白くもない話になりそうですし(笑)、
折角ですので、もう少し『平たい』例え話をしましょう。
プラモデルという玩具がありますでしょう?
あ、最近は『ガンプラ』が有名どころかと思うんですが、
あれは超技術で作られし孤高の存在であって、
プラモデルというジャンルを凌駕したガンプラという独立した何かな訳で、
これからお話する『プラモデル』とは全く違うモノですので念のため。
プラモデルを『完璧或いは限りなく完璧に近く作る』というのは、
実はとんでもない手間と技術を要求されることです。
前述の『ガンプラ』は製品の技術レベルが高すぎて例えにすらなりませんので(笑)、
そういうのをどうしても実感してみたいというのであれば、そうですね・・・
模型業界の狂犬として名高い青〇文化教材社さんとこの、
模型屋さんの棚で発酵熟成して箱の印刷が薄くなってるくらいの、
できるだけ古くからある、再販繰り返してるクルマのプラモを買ってきて、
組んで塗装仕上げまでやってみますと嫌というほど解ります(笑)。
いや、書いといてアレですけど、
これをホントにやるというのは全力でお勧めしませんけどね。
プラモデルは本来楽しく作るものであって、
わざわざカネ払ってとんでもないストレス背負いこむものではない筈です。
まあ、折角話が脱線したんですから、
次回はこのお話の続きってことで、この際とことん脱線しようと思います(笑)。
-4- 2025/1/11
回転軸があるモノを作る際、特に要注意なのが正確な穿孔することで、
それではって、いざ穿孔するとなると、
特に難しいのが正確な穿孔することなんですから始末に負えない(笑)。
金属に限らずとも、それこそ木材でも樹脂でもいいんですけど、
面に対して正確に直角な穴を開けましょうというお題だったとして、
いや、そのシチュエーションはアタリマエに且ついくらでもあるんですが(笑)、
手持ちドリル(電動手動ともに)でコレをやるとなると、
すげえ困難なことやってるってことを痛感できる筈です。
ドリルガイドとか使用したとしても充分に困難かと思うんですが、
ドリルの化身とか垂直の神みたいな人がいるとしたら、しれっとやるのかも。
世の中には『信じられないこと平気でやらかす存在』というのが居るもので、
例えば、
トライアラーというジャンルのカマキリみたいな競技用の単車で、
『田舎道にあるような木製の電柱』を登って降りてくるとか、
そんなこと聴いただけでは絶対に信じらんないでしょうけど、
実際目の当たりにしたことある人間からすると、
信じる信じないじゃなくて、事実なんだからしょうがないってことになる訳です。
そういう超人なんだか人外なんだか解んない存在であればともかく、
悲しいことに私はそのどちらでもありませんので、
切り出した四枚のアルミ板にそれぞれ二ヵ所ずつ正確に穿孔して、
回転軸を仕込むことでその間のアルミ板を出し入れする機構の為の、
極めてピーキーな穿孔作業を手持ちドリルで行うなんて絶対に無理です(笑)。
実を言いますと、
『何事も挑戦』ってことで、手持ちドリルでやってみたことがあるんです。
結果はまあ、悲惨なことになりましたですよ(笑)。
真っ直ぐ正確に穿孔するってだけのことがいかに難しくて奥深いことか、
『結果』に思い知らされることになったんですけど、
機械とか治具とかの重要性とか有難さを思い知ると考えれば、
『無理を承知で一回やってみる』というのも悪くないのかも。
技術を突き詰める為、片方の眉を剃り落として山で修行という手もありましょうが、
バタフライナイフの模型を作る為に、
飛鳥拳みたいなことするのも如何なものかと思いますので、
ここはひとつ機械を使うということに。
『ボール盤』という工作機械があります。
ボール盤旋盤フライス盤の三つでマザーマシンと呼ばれてますが、
この三つの工作機械を使いこなせば大抵のものは作れるという意味で、
三種の神器みたいな(ちょっと違うかも)感じかと。
このボール盤という機械、
基本的に穿孔するしか能がない、よく言えば穿孔特化の機械でして、
そんな機械がマザーマシン筆頭に挙がるってことから、
いかに正確な穿孔というのが重要か解るというものです。
一念発起して工作機械購入してなにかやらかす野望がある場合、
最初に購入すべきは『ボール盤』というのが定説になってますし、
ある意味ボール盤がないと仕事にならねえと言っても過言じゃないかと。
ちなみにフライス盤でも超精密な穿孔はできますが、
穴一ヵ所開ける手間でいうなら、16倍くらい手間がかかると思います(笑)。
なんならボール盤にエンドミル咥えさせりゃ済む話でもありますし。
ほーらボール盤が欲しくなってきたでしょう?
3万ほど用意すりゃ、ちゃんとした卓上ボール盤がアナタの工房に(笑)。
墓場は冷たくて気持ちいいぜ。こっち側に来いよぉ。
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機械があるってだけでは当然駄目ですし、使えてない間は、
工作機械なんて材をゴミに変える恐怖のマシーンなんですけど(笑)。
ぶっちゃけボール盤なんてマシなほうなんですよ。
ちょっとしたタイミングとかコツとか、
要はキリの特性とか癖を覚えりゃあとは数こなすだけ的な理屈ですので。
当店に於きましては、技術的なことは我流で覚えるしかないものですから、
旋盤の弄り始めなんか、どんだけの材をゴミにして悲観にくれたことか(笑)。
どんなことでもやり始めはそんなもんでしょうし、
そういうのを乗り越えなきゃ絶対上手くはなれないのは真理なんでしょうけど。
そういう訳でアルミ板への穿孔はどうにかなりそうですので、
次の段階は、
『機能を損なわずにバタフライナイフの形状に組み上げる』ってことです。
-3- 2024/12/28
ホームセンターで気軽に買える『アルミのフラットバー』といいますと、
概ね厚さが3mmになるかと思います。実際そうでしたから。
正直なところ、ハンドル部分には4mm厚、
ブレードには5~6mm厚くらいの材が使えりゃ言うことなしだったんですけど、
とりあえず己に課した制約は守るべきだろうということで(笑)、
全て3mm厚の材で作るということに。
バタフライナイフに限らず、
ナイフというのは材の強度がそのままそのナイフの強度と言えるモノですので、
問題はどこまで強度が出せるのかってことな訳ですよ。
バタフライナイフは派手にフリップアクションしますので、
流石に破断してパーツがすっ飛んでいくなんてことはないとしても、
100回くらい遊んだら壊れるようなシロモノ作るつもりもないですから。
ぶっちゃけ、『ホンモノ作るほうが楽』と言ってもいい感じ(笑)。
アルミ製の模型よりホンモノ作るほうが楽なんすよねえって話すると、
たまに『ホンモノなんて作れるのか』とか問われることがありますが、
好みの刃物鋼買ってきて加工して焼き入れして仕上げりゃ、
とりあえず『いいもの』か『たいしたことない』かはともかく(笑)、
ナイフの一本くらいは普通に作れますってば。
もうちょい遊び要素多めのことやりたいなら、
解体屋さん行って『クルマの板バネ』譲ってもらうとか、
『犬釘』という、釘の大親分みたいなモノがありますんでそれを入手して、
あれこれやりますと面白いナイフが作れたりします。
当然、作業は危なくてきついことだらけですけど。
ホンモノ作るって話は置いといて。
アルミはかなり柔らかい金属ですので、
『形状を出す』ってことならそれほど苦労はない筈です。
安全性の面でもアルミ板整形して研いだとしても、まともな刃付けできませんし。
すっげえ気合入れて研ぎ上げりゃ、
コピー用紙一回くらいは切れる刃付けはできるでしょうけど、
そんなのは『刃付けできる』と言いませんから(笑)。
そういう訳で、
とりあえず全てのことが手探り状態である以上、
地道に検証しつつ試作して、それから本番に取り掛かるしかねえなってことで、
切り出したアルミフラットバーに穿孔して軸になるアルミ丸棒を挿入、
フリップアクションしたらこんな感じで力が加わると思うんだよねテストですよ。
具体的には、
穴開けたアルミフラットバーにアルミ丸棒通してクルクル回す行為を続ける訳ですが、
仕舞いには女房に『疲れてるなら休んではどうか』とか言われる始末(笑)。
まあ半日以上、暇さえあればクルクルしてりゃそんなことも言われますわ(笑)。
狂気に満ちた様相のテストの結果、
強度的に特に問題なさそうですので試作してみようって段取なんですが、
例によって長くなりましたんで続きは次回ということで。
一応断っておくんですけど、
なんとなく書き殴り易いんで現在進行形みたいに書き殴ってますが、
『過去にやった企画の思い出話』ですので念の為。
今現在、当店裏稼業『武器屋』は休止中です。
あ、そういえばもう年の瀬ですけど、
此処は盆も正月もない感じですので、そんな感じで進行いたします(笑)。
-2- 2024/12/21
バタフライナイフ=チンピラナイフというイメージは某芸能人の所為だとして(笑)、
それでは実際のところどうなのかと問われますと、
私個人的にはとても使い勝手のいい優秀な普段使いナイフなんじゃないか、と。
フリップアクションのオープンとクローズが派手に見えなくもないあたり、
ナイフに馴染みのない人には良くない印象を持たれるのかも。
いや、ナイフに馴染みまくりな人というのも少ないとは思いますが(笑)。
それならばってバタフライナイフ購入する人もいないと思いますんで、
『このナイフの模型』の話に戻りますけど。
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模型というのは当然ながら『実物を模したモノ』である訳で、
(概ねは)玩具の類なんですから、いろんな方面で危険なのは宜しくない。
話が少々逸れますけど、
この世にはモデルガンというとてもよくできた玩具がありまして、
私も好きですし、数丁所有してますが(笑)、
実はコレ、安全対策のかたまりみたいな玩具なんですよ。
所有者に危害を及ぼさないというのはまあ当然として、
法律方面の安全対策という奴がいろいろスゴイ。
そのへん詳しく書き始めるととんでもなく長い話になりますんで、
興味ある人はいろいろと調べてみるといいかと思いますし、
モデルガン自作してやるという根性者がもし居たなら、
そりゃあガチで法律調べるべきかと思います。
玩具作って前科者になりたい人なんていやしないでしょうから。
ざっくり且つ乱暴に書きますと、
我が国には『銃刀法』という法律がありまして、
たとえ玩具であっても場合によっては銃刀法に引っ掛かりますんで、
モデルガンメーカーはとんでもない努力を積み重ねてきたってことなんですが。
で、
モデルガンは銃器の模型で、
それではバタフライナイフの模型作るとなるとナイフの模型になる訳ですよ。
コレをカテゴリー分類しましたら模造刀剣になるってことで、
さきほどの法律『銃刀法』、当然下手すりゃ引っ掛かるんですコレが(笑)。
銃器の厳しさに比べりゃ刀剣なんて優しいとは思いますけど。
一応は作ったモノを同人系イベントに持ってって、まあ『販売』するんですから、
銃刀法に引っ掛かるブツはまずい・・・っていうか、
銃刀法以前に同人系イベントのルールに引っ掛かるわ(笑)。
最近ではクラフト系イベントでも刃物×っていう処もありますし。
いや、当店はマジモノの刃物なんか取り扱ってないですけどね(笑)。
同人系イベントであれば半分以上は遊びに行ってるんですから、
楽しむにはルールって奴は守んなきゃいかんでしょう。
そんな訳で、
バタフライナイフの模型を作るにあたって決めたのは、
『非鉄金属製でどんなに頑張ってもまともな刃付けできない』ってことでして。
模造刀剣作るときに『磁石がくっつかない』というのがあるらしく、
単純にそれに準じてみたんですけど、
その条件で使用できる材料は『アルミ』ということになりまして。
ついでに、
折角ですので使うのは『アルミのみ』。
接合用のピンだとか軸になるパーツだとか、とにかく全てアルミでという、
なんともストイックな制約もつけてしまいまして。
これは単に自分への挑戦をしてみたかっただけなんですけれども(笑)。
挑戦ついでに、
材料は近所のホムセンで調達できるものに限るという制約も追加。
これでメインの材として使用できるのは、
ホームセンターで売ってるアルミのフラットバーに限定された訳で。
マニアックな思い出話してると、どうしても話が長くなりがちってことで(笑)、
今回はこのへんで。
-1- 2024/12/14
そういう訳で此処は新コーナーな訳ですが、
しょっちゅう備忘録が必要になるようなことやってる訳ねえだろうがってことで(笑)、
概ね思いつき馬鹿話の合間に思いつきの裏稼業方面のこと書くと思われますけど、
いや、どっちにしろ基本思いつきなのかよって話ではありますが(笑)、
そういうコーナーなら本館のほうにあるじゃねえかとか言われりゃ確かにそうですが、
そっちよりもマニアック且つ重箱の隅的な方向の話とかもありますんで、
時にはそういう方面の話でもどうでしょう、とかなんとか。
どうでもいいことなんですけど、
ふと、『忘備録』と『備忘録』、どっちが正しいのかと思いまして調べてみましたら、
どっちでもいいけどどっちかっていうと備忘録らしいです。
・・・ホントにどうでもいいことだわな(笑)。
さて、仰々しい前置きしたんですから、
なんかマニアックなことのひとつも書くところなんでしょうけれども。
以前は『同人系イベント専用』な感じで好きなこと好き放題にやってたんですが、
ここ最近っていうか数年前位から『裏稼業』自体が少々変わってきてまして。
私という、裏稼業やってる本人の本質は変わってないと言いましょうか、
むしろ好き放題にやってた頃よりもマニアック化してるのかもしれないですが(笑)。
今現在『裏稼業』はスチームパンク系のブツが主流になってまして、
実際弄りだすと、作業自体いろんな方面で楽しいですし、
充分にフラストレーションの解消になってますんで喜ばしいことなんですけど、
それじゃあ以前にやってた裏稼業と称するものは辞めたのかと問われりゃ、
『今は出来ない』というだけで、けして辞めたつもりは毛頭ない訳で。
そんな訳で、折角別館を復活させたんですから、
いまのところは『思い出話』にしかならないことは承知のうえで、
印象深い過去の裏稼業のことなどをとりあえず書き殴っといてですね、
なにか新たなことでも始めたとしたら、そっちの話をするという、
無軌道に話題が変わりかねない進行で行きたいと思います(笑)。
次回から書き殴るのは、
←コレ。『バタフライナイフの模型』の話です。
あ、一応もっかい断っときますけど、
今のところ『武器屋方面の裏稼業』はやってないですから。
あくまで思い出話するだけですので、そのあたりお間違えなきよう。