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番号 | 写真 | 観 音 の 説 明 | ||
二 十 九 番 |
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簡略な像であり、持物は異なるが二十五番に近い。右手を右頬に当てるが顔には傾きがない。銘文には「石坂村」とあったことがこの地に移された因縁であろう。 所在地図 |
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三 十 番 |
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宝冠に白衣がかかるので女人形観音である。両手を腹前で結ぶのか何か持物を持するのか定かでない。されば瑠璃観音か馬郎婦観音であろうか。 銘文の「能登屋又次郎」については二十七番で記した。 所在地図 |
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三 十 一 番 |
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右手と台座の違いを除けば二十九番と似ている。銘文中の「安念氏」は「太田村」ともあるので、砺波郡太田村の十村役であった安念治左エ門であろうか。 所在地図 |
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三 十 二 番 |
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合掌する像に二十八番があったがやや系統の異なる簡略な作品である。女人形観音に合掌観音というのがあるのだが、宝冠に白衣のかからない本像も先の二十八番と同様また、別の独自なもののようである。 所在地図 |
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三 十 三 番 |
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倶利伽羅山中の観音像では珍しく尊別の明らかな像である。蓮座の上に立つ、本像は丁寧に刻まれており、頭上に十一の化仏を頂だく。やさしい眼、少しほほえむ口元、頬のふくらみは柔和な顔だちである。右手は与願印、左手に蓮花を持す。像と光背の均整がとれた優美な十一面観音像であるといえよう。 所在地図 |
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