平成22年7月1日(木)
毎年恒例の「一ツ灸」が行なわれました。この日は一年の中で最も高源院が賑わう日でもあります。
雨模様でやや涼しめだった昨年とは打って変わって、今年は夏らしい日差しに包まれた暑い一日となりました。
また、昨年の写真展に引き続き、今年はかほく市の画家・玉田昌寛氏の絵手紙や版画、貼り絵を展示させていただきました。
祈願法要・法話 〜参詣者の無事を願い〜 |
午前5時 始めは人気のなかったと本堂に、徐々に参詣者がやって参りました。写真は月心寺ご住職・勝田浩之老師のご法話を拝聴する参詣者の様子です。この頃には、堂内はたくさんの人が集い、真剣なまなざしでご法話を聞いていらっしゃいました。 |
一つ灸執行 〜信仰に今も昔もない〜 |
お灸を据え、薬師如来様にお参りする参詣の皆様。こうした光景が午後3時まで繰り返されます。まさに会場は人々の深い信仰によって成り立っているのです。 薬師如来様は一ツ灸の元祖・一如孝順師が中風の苦しみから逃れるべく拝み続けた仏さまです。今のように科学や医学が発達していない時代―信仰を持つことが人々に心のやすらぎを与えてきました。仏さまが人々の日常と深く関わり合っていたのです。 しかしながら、時代は変われども、参詣者の心の奥には、深い信仰と仏さまを敬わんとする帰依の姿が感じられました。 |
本堂 〜願いと感謝〜 |
「一ツ灸」を終えた参詣者は、本堂で この仏さまは中風で苦しむ ―青麻三皇尊を拝む― それは、一年間、無病息災で無事に過ごせることを願いつつ、無事に一年を過ごせたことに対する感謝の気持ちの現われなのです。 |
新たな試み 〜馬坂のお参り〜 |
ここ数年、湧き水の枯渇が叫ばれた「馬坂不動尊(お不動さん)」。そんな中、崖地工事で湧き水が蘇りました。これを機に、再びお不動さんに足を運んでいただこうと、今年からご祈祷を取り入れてみました。お手伝いの僧侶による太鼓の音は周囲に響き渡り、参詣者の足を自然とお不動さんに運ばせてくれました。 “太鼓の音”と“信仰の水のせせらぎ”が、お不動さんに新たな信仰の息吹を蘇らせたのです。 |
今年は、例年お目にかかれる方とお会いできなかった反面、新しいご縁をたくさん結ばせていただくことができました。それも、石川テレビの「リフレッシュ」(平日午前10時〜11時)での生放送や新聞広告(6月30日)、ポスター掲示にご協力いただいた関係業者様、そうした多くの方々のお力の賜物と感謝いたしております。
今年結ばせていただいたご縁を、今後も大切にしながら、来年も皆様とお会いできるのを楽しみにいたしております。 合掌