曹洞宗の通夜・葬儀 「よくある質問コーナー」


お通夜やお葬式は非日常的なもの
だからこそ、わからないことがたくさん出てくるものです。

そこで、このコーナーでは、よく耳にするお通夜やお葬式の疑問にお答えしていきたいと思います。

尚、「こんなことが知りたい!」等ございましたら、お気軽に掲示板にお書き下さい。



質問3


なぜ、末期の水をするのですか?

回答

「末期の水」とは、脱脂綿等に水を含ませ、故人の口元を潤す行為です。人間にとって欠かせぬ水―それを故人に与えることで、蘇生を願わんとする心情がにじみ出ている行為なのです。

この行為は、お釈迦様が臨終に際して、お弟子様の阿難(あなん)様に「のどが渇いたから水がほしい」と訴えたので、阿難様が水を差し上げたことに由来する行為なのです。




質問2


なぜ、故人の頭を北に向けるのですか?

回答

頭を北に向けてご遺体を安置することを「北枕(頭北面西(ずほくめんさい))」と申します。涅槃図を見ると、お釈迦様が頭を北に向けて臥しておられるお姿が描かれています。その理由は「お釈迦様が仏法は北方に広まっていくものだとお示しになられたこと」と「釈尊の死に倣い、死後の成仏を願う気持ちが習慣として残ったこと」の2つがあるそうです。



質問1

線香は何本立てればいいのでしょうか?

回答

曹洞宗では「一本線香」と申しまして、忌明け(49日)までは線香は「一本だけ立てる」という習慣があります。宗派によっては「線香は立てずに寝かせる」と教えることもあったり、宗派ごとに方法はまちまちですが、それぞれの宗派の習慣に従って、故人に喜んでいただけるようなご供養を目指していきたいものです。
尚、曹洞宗の「一本線香」に関しましては、「香を一路に焚いて雲程(うんてい)奉送(ぶそう)す」という文言に由来します。故人がまっすぐに仏様の所に行ってほしいという願いを込めた言葉です。