第19回 「坐禅の条件 その7 坐禅中の呼吸」


鼻息微(びそくかす)かに通じ、身相既(しんそうすで)に調え欠気一息(かんきいっそく)


今回は坐禅中における呼吸についてのお示しです。調身(姿勢を調えること)によって、調心(心が落ち着き、穏やかになること)、調息(呼吸が落ち着き、特別に意識することなく呼吸がなされること)が実現できるわけですが、調息を考えていく上で、「欠気一息」という言葉に着目してみたいと思います。

‶欠〟は体の中の空気を吐き出すことです。身相既(しんそうすで)に調えたら(足を組み、手を組み、背筋を伸ばして姿勢を調えること)、一度、体の中の空気を静かに吐きだし、ゆったりと一呼吸しましょう。決して、坐禅中に呼吸に捉われることがないよう、呼吸に対して何か意識することなく、普段と変わらぬ呼吸をすることが「坐禅中の呼吸」であり、欠気一息は、そうした呼吸をもたらす上で欠かすことのできない所作なのです。そのことを抑えておきたいと思います。