かけがえのない地球に(5)

お読みになった方が多いと思いますが、1月12日の読売新聞の夕刊2面の記事は衝撃的な内容でした。


地球もう一個必要

中印 日本並みの資源消費なら

【ワシントン=貞広貴志】
米国の環境団体ワールドウオッチ研究所(本部ワシントン)は11日、中国とインドの成長に伴う環境・エネルギー政策への影響などを分析した報告書を発表、両国の一人当たりの資源消費量が2030年頃日本の水準に達した場合、「両国の需要を満たすためだけに地球がもう1個必要になる」との試算を示した。

報告書は、特に中国について、05年の鉄鋼消費量が世界の26%、セメントで47%、米は32%に達したと指摘。世界人口の40%を占める中国とインドがとる環境政策が、「世界の人びとの生活水準に影響を及ぼすことになる」(クリストファー・フレイビン所長)と警鐘を鳴らした。一方、報告書は中国で3,500万軒の建物の給湯が太陽エネルギーでまかなわれていることや、インドが雨水利用の拡大で数万家庭に飲料水を供給している事例も紹介し、むしろ資源大国である米国などに一層の努力を求めた(1月12日読売新聞夕刊)

京都議定書(Remined)

中国・インド共に開発途上国ということで、京都議定書の温暖化ガスの削減の義務を負わない。米国は議定書に参加していない。日本の直近の実績見込みは4%(対1990年)の増。残り時間は5年。

世界の人口(Remined)

2005年7月の世界人口 64億6500万人
2002年中国の人口 13億2000万人
〃   インドの人口 11億人
両国の合計人口 24億2000万人(世界人口の37%)
上記以外に人口上位10ヵ国に入る開発途上国
インドネシア 2億2000万人
パキスタン 1億6000万人
バングラディシュ 1億4000万人
ナイジェリア 1億3000万人
合計 6億5000万人
上記4国+中、印合計 30億7000万人(世界人口の50%)

2050年の想定世界人口 90億人(増加率39%)
仮に生活レベルを現状で固定したとしても、45年後には世界の需要を満たすために現在の地球の半分くらいの大きさの地球がもう一個必要となる。

環境に優しくない国々

・エネルギー開発の影に隠された核開発、イスラエルとの摩擦の拡大、ホロコーストの存在を否定するイスラム国家

・なりふりかまわぬエネルギー確保に動き、限りない環境汚染、経済開発を第一義とする開発途上国と称する経済発展大国

・自国の経済発展をあからさまに最優先課題とする最大の経済浪費大国とその大国に追随するアジアの経済大国(半世紀の間に軍国主義から理想的な共産主義社会を経て自由主義経済に転換)

経済発展大国(HDLの評判)そして小さな青い星の未来

ゴミを捨てる、列に割り込み、立ち小便をする、痰を吐く、持参の弁当を食べ包装を捨てる、交通信号無視する。お金で夢は買えないらしい。

日本もこのような状態を乗り越えて現在の姿がある。経済発展大国であるこの国が、現在の日本のように秩序だった国家になった時にはどれほど多くの資源とエネルギーを必要とするのであろうか。そしてそれに追随する国々の存在。それまで地球は待ってくれるのだろうか。
如何なる国であれ、他国の人口の増加・生活レベルの向上を云々する立場にはない。イエスであれアラーの神であれ。
神の御心のままに・・・・・。