長春の1日

薄曇りだがまぁまぁのお天気。
タクシーで広場まで行ってみた。
中国の街は広い。何時もお祭りのように
飾っている。
満州国が建てて使っていた建物が
病院とか大学とか色々に今も使われている。

良い悪いは別として、日本は随分お金を
つぎ込んだのだと実感出来る。

メモをしてこなかったので、どれが何処の建物か説明できない。
後の祭りを何時も経験しても、治らない。






中国の大学は今新学期、駅の前でも、大学のキャンパスでも新入生歓迎が行われている。右の写真は桂林大学の新入生歓迎の様子。
この建物も旧満州国時代の物である。


街を散策の後,東北師範大学のキャンパスに向かった。考えてみたら日本の大学をそんなに知っているわけでは無いから比較は出来ないが、とても立派な校舎だと思った。


教官控え室で少し待つと学生が集まって来た。
お昼ご飯を食べに連れて行ってくれるという。

福田氏は学生を紹介してくれるとき、漢民族、朝鮮民族、満州民族など、名前の他に民族を付けて教えてくれる。
国民の殆どが同じ民族で構成されている日本では考えられないことだ。

今日は朝鮮民族の出の学生が朝鮮料理の美味しいところを案内してくれるという。勿論スポンサーは福田先生。

戌の肉を食べますか?。と聞かれた。
いいえ、と答えた。食用に戌を養殖しているという。
寮に帰ってから福田氏のアルバムで戌料理の写真を見たら
鯛のあら炊きのように戌の頭が半切りになってお皿に載っているのが有った。どんな形にしろ人間は他の命を頂かなければ生きてはいけないのだからこれも有り。殺した命は大切に丁寧に頂かなければいけない。

心の中で「文化の違い、文化の違い」と呪文のように唱える。
韓国料理は美味しかった。

写真の左に立っている二人は現在職業体験中で、みんな一年間の職業体験に行くという。

豊田のカタログ、使用説明書などを翻訳する仕事をやっているらしい。
日本人の上司は人に会ったらちゃんと挨拶をするようにと言いながら自分たちは挨拶をしてくれないと不満そうに言った。
私のお節介が顔を出して、「日本でも挨拶をしない人が増えてるけれど、会うと必ずちゃんと挨拶をしてくれる良い子です、というのがほめ言葉だから挨拶をして置いた方が良いと思うよ」と言ってしまった。
かなりのお金を出して勉強して就職。豊かになろうと意欲的に取り組んでいる彼らを見て、金沢での知り合いが、中国に工場を建て仕事をしているがちょっと物になりそうな人に目を掛けて教育すると、すぐに転職して、なかなか人材が育たないと嘆いているのを思い出した。
立場の違いで、どちらの肩を持つわけにも行かないなぁと感じた。