撫順
満鉄が開発した西露天掘りの炭坑。今もまだ少し掘っているそうですが2007年に閉山されるそうです。

2007年1月24日付けの朝日新聞2面に、炭鉱バラック街400万人強制移住と出ていた。
まさにこの場所だ。
それにしても400万人ってすごい。
何にしても中国は大がかりだ。

04年の12月に遼寧省のトップが命令を出し、2年間で120万人が移転終了。

土地所有感覚が違うから、開発するのは簡単と言えば簡単なのだろう。

指導者にとって力量の示し所だそうだ。
炭坑跡を見学した後、撫順の戦犯収容所を訪ねた。
ここでも学生が軍事訓練の一つとして
お掃除を担当していた。
戦場のような厳しさはなく、私たちの子供の頃の掃除の時間くらいのまじめさかなと思った。
この日は、千葉の松戸の近所の方が卒業した小学校があるはずだから見てきてくれと言われていたからと言うことで行ってみたが、古い建物がいくつもあってどれがそうか判らなかった。
お昼に現地の人が入っている食堂に入って焼きそばやらチャーハンを食べた。
キュウリの和え物というかサラダというかは,ものすごく味の素の味がした。

長春まで列車でアイスクリームを食べながら帰った。


この晩夕食をすませた頃、学生が明日日本に向けて発つと挨拶に来た。新学期なので旅立つ人、新任で到着する人などが入れ替わり立ち替わり挨拶に来る。
この日は姜君。日本の桜美林大学に留学するという。彼は渤海の研究をしていて、これまでにも北陸大学に留学したことがあるそうだ。渤海交流研究センターは石川県の富来にあるそうです。

ごく私的な事を言わせてもらえば、私の次女は桜美林の卒業生であるし、石川県、北陸大学も身近に感じているし、そんなわけで私の名刺を渡した。何か連絡があるか無いかは分からない。

でも、今頃彼は東京の町田近辺で渤海について勉強しているのかなと思う。
ふるさと、満州と比べたら、ものすごく暖かであろう町田で、人の温かさにも包まれているといいなと思う。