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番号 | 写真 | 観 音 の 説 明 | ||
十 七 番 |
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やさしい面相が特色であり、持物は未敷蓮華である。銘文の「戸出中村屋内」の中村屋は呉服の老舗であり、現存している。内は内儀のことであろう。 所在地図 |
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十 八 番 |
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右手は、施無畏印であろう。直立の温和な像である。銘文中の「加登屋」については、倶利伽羅村の俵屋文書に、山森住人加登屋三右エ門の名が村役人として見えるが伊八郎との関係は不明である。 所在地図 |
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十 九 番 |
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女人形で巻子を持するものが持経観音である。しかし、本像の宝冠には白衣がないので独自の観音であろう。仏像離れしたリアルな相貌と異質な石質が特徴である。銘文中の「酒屋善右エ門」の酒屋は酒井家である。この酒井家は竹橋の草分的旧家であり歴代算用聞や肝煎をつとめ、明治以後は酒屋業を営む。また、本像は加茂川の治水のために造顕したといい、京都御所の近くに本像の本体があると伝えられる。 所在地図 |
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二 十 番 |
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珍しく尊別の明らかな観音である。忿怒の表現に弱さがあるといえ、三眼、三面、八臂、持物などはほぼ儀軌にあったものである。番数を頭光内に刻むこと、横書きに刻むこといずれもここでは二例あるのみである。尚、本像は現在地からあまり遠くない所に安置されていたものと考えられている。 所在地図 |
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