いざない(目次へ) 前へ(〜二十番) 次へ(二十五番〜)
番号 写真 観 音 の 説 明




 右手に楊柳風のものを持ち左手は胸前で不明持物を持す。女人形観音に、楊柳を持つ徳王観音とか、楊柳観音とかあり、そのいづれかであろう。但し、本像の宝冠には白衣がかかっていないようであり、あいまいなのが倶利伽羅観音の特色でもある。面貌は上り目でリアルである。銘文中の「中善」は小矢部市中央町の中沢家の先祖であろう。

所在地図




 両手を衣の下で供手する立像で女人形観音である。頭光があり両膝を屈する像で系統が異なる。おそらく白衣のない宝冠であろう。表現があいまいであり、衣文のあらさもまた特色である。銘文中の「大士講」の大士は菩薩の意味であるが、ここでは太子講、あるいは太師講のことか。

所在地図




 印相が異なるとはいえ、あいまいな宝冠、あらい衣文の表現、上り目の表情である。銘文中の室屋はこうじやのことか。ここでは米問屋の「室屋」のようであるが今、石動に室屋の屋号を称する家が九軒あったという。

所在地図




 宝冠も白衣がかかっているかあいまいな立像であるが、上り目でリアルな面貌で衣文もあらい。

所在地図
いざない(目次へ) 前へ(〜二十番) 次へ(二十五番〜)