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番号 写真 観 音 の 説 明
五番

 両手を衣の下で拱手し、両膝を屈する。男性的でリアルな面貌に宝冠と白衣をまとい女人形観音である。元来、山田トモエ家の持ち山にあったが、廃仏毀釈から守るため、同家の墓の横に移した。その後、山田家は廃絶した。

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六番

 両手を腹前におき、何かを持すが不明。男性的でリアルな面貌の女人形観音で上がり目が特徴であるが倶利伽羅山中の観音中最も人間風である。
 銘文に見る「岩井屋嘉助」は文化十一年から造酒屋をはじめた泉屋嘉助の末裔で、天保十四年岩井屋と改称、代々嘉助を名乗った。

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七番

 上がり目でリアルな面貌の女人形観音である。印相は善光寺如来の脇侍によく見る様に、胸前で宝珠を抱いた形でこれら観音中唯一のものである。銘文は風化のため判読できないが「七番庚申惣中」と「上藤又村」の可能性がある。

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八番

 両膝を屈した形の聖観音なのか。印相、面貌、衣文、腕釧等は四番に似る。銘文中の七野屋は竹橋の旧家で本陣をつとめ、かつ造り酒屋であった細川九兵衛の屋号であり、代々九兵衛を名乗ったという。

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