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番号 写真 観 音 の 説 明
九番

 右膝を立て、その上に両手をそろえて載せる。本尊の宝冠には白衣をかけない。銘文中の「能登屋市右エ門」は富山県伏木の回船問屋能登屋(後の藤井家)の一族であろう。廃仏毀釈から守るため現在地の竹田弥三右エ門家の墓地横に移したと伝える。

所在地図
    
十番

岩座に立つ女人形観音である。胸前で外縛印を結んでいるようである。倶利伽羅山中の観音には例がない。宝冠に白衣で、うっすらとした頬はほほえましい。

所在地図



 上り目でリアルな相貌で類例が多い。番数を右から左へ「十一番」と刻む。
 銘文の千葉東惣左エ門と同平兵エは弘化年間(1844〜47)の今の石動の町年寄である紅屋惣左エ門と紅屋平兵衛である。平兵衛は惣左衛門の分家である。

所在地図



 上り目で男性的な面貌の観音である。倶利伽羅観音中唯一の半跏像である。銘文中の「亀屋内」は亀屋の内儀の意味か?

所在地図
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