「馬坂不動尊」のご利益



今は昔・・・

「馬坂」は田井村(現・田井町)の農民が坂上の小立野まで馬を引いて行き来するのに使用した坂でした。坂は勾配が急でカーブも多く、登りきるのも一仕事でした。

その坂の中途に、滔々と湧き水が流れる場所がありました。坂を登る農民はその地で一休みし、馬の給水ポイントとして利用しました。次第に馬の健脚を願う人々によって、その地に不動明王が祀られるようになりました。それが、現在の「馬坂不動尊」です。馬坂不動尊は馬坂を行き交う人々の信仰の地として親しまれました。



 

時代は流れ、平成の世・・・

次第に水がかつてのように湧き出なくなっていきました・・・。
水の出が悪くなるにつれて、お参りに来る人も減っていきました。

「水が出ないと、お参りした気にはなれない!!」
そんな声が多々聞こえてくるようになりました・・・。

そんな状況の中で平成21年に行われた大掛かりな崖地工事の際に湧き水の整備も行い、おかげさまで水は幾分か復活することができました。




そうした長い歴史の中で、幾多の変遷を経ながら、今も尚、馬坂不動尊を信仰する方はおいでます。
「お不動さんに救われた!!」という強い信念に支えられ、毎月28日になると、欠かさずお参りにいらっしゃる方もおいでます。


そんな「馬坂不動尊」の信者さんからお聞きした“お不動さんのご利益(りやく)”を、ご紹介させていただきます。


信者Aさん(30代男性)のお話


信者Bさん(80代女性)のお話