法話

―「日常に生かせる仏教」を求めて―
                       
                                                        平成23年分

平成23年のテーマ

「法要の意義を考える」

各寺院では年に数回、「法要」という仏事が行われます。これは、いわゆる「お彼岸」や「涅槃会」などに代表される“お参り事”で、僧侶が執行し、檀信徒はそこに足を運んでお参りします。

そんな「法要」に関して、ここ数年、変化が起こっています。それは、参詣者数の減少です。かつてはお参りの人で賑わっていたのに、最近は寂しくなったという声が僧侶からも檀信徒からも聞こえてきます。

その原因は何なのか・・・?それは、法要の現代的な意義(なぜお参りをするのか?、なぜお参りが必要なのか?)を考える場が十分ではなかったことが一つの要因ではないかというところにたどり着きました。(それに気づかせてくださったのは、近年、当HPに貴重なご意見を投稿してくださる方でした。その方には感謝の気持ちでいっぱいです。)

そこで、本年は「法要の意義を考える」というテーマで年間を通じて行なわれる主な法要の意義や価値に触れていきたいと思います。下記の一覧表のタイトルをクリックしたら、ご覧になれます。どうぞご覧下さい。


更新日

タイトル 内容
H23,12,30

法要を解説するということ
法要を解説する意義について考えていきます。

H23,8,10


目連尊者に学ぶ
―お盆をどう過ごす?―
前回に引き続き、お盆の過ごし方について、目連尊者の物語を味わいながら、仏への「帰依」という観点から考えていきます。
H23,7,15
先祖に届け、よき自分
―お盆をどう過ごす?―
2000年近い歴史を持つ「お盆」。仏教行事の中でも日本人と深く結びついたお盆をどんな心持ちで過ごしていくかを、お釈迦様と弟子の目連さんの物語から考えていきます。

H23,5,6
故人の行方・遺族の願い

―葬儀から四十九日法要にまつわる仏教思想に触れる―
葬儀や四十九日法要の背景にある深遠な仏教思想。それを明確にしていくことで、葬儀や四十九日法要の意義を考えていきます。
H23,4,7

「竜王が流したお祝いの涙」
甘茶を注いでお釈迦様のお誕生をお祝いする「花まつり」。甘茶を注ぐという行為に秘められたものを探っていきます
H23,3,21
心安らかな人生を! 
〜彼岸会というチャンス〜
春・秋と年に二回お迎えする彼岸会。彼岸の期間中に我々が目指すべきもの生き方とは・・・?
H23,2,13
自分の生き死にを明確にする
 ―お釈迦様の死を通じて―
数ある法要の中でもイベント的要素も強い「涅槃会(団子撒き)」―そんな法要を行なう意義とは・・・?
H23,1,22
大般若講式(だいはんにゃこうしき)に秘められたもの 福井県の大本山永平寺様でお正月に行なわれる「大般若講式」。その儀式に秘められたものとは・・・?