法要解説
−儀式に学ぶ−

お通夜や葬儀を始めとする各種宗教儀式について、その意義・内容を求める声は以前からありました。そうした声に応えるべく、法要の配役の中に誕生したのが「法要解説」です。たいていの場合は、儀式の司会進行を兼ねながら解説が施されますが、そうした解説によって、法要儀式において何をやっているかが見えてきます。儀式がどのように展開するか、そして、どれくらいの時間を要するかも容易に想像できます。

思うに、“何をやっているかがわかる”からこそ、儀式に興味が湧き、魂を込めて臨めるのではないでしょうか。それを踏まえ、少しでも一般にわかりやすい法要儀式を提示しながら、少しでも多くの方が六根(眼・耳・鼻・舌・身・意)を最大限に駆使し、法要を全身で味わい、仏縁を育んでいけたらと願うものです。

ちなみに、高源院住職は平成21年(2009年)頃から、「法要解説」の依頼をいただく機会が増えました。これまで様々な経験をさせていただきましたが、司会者は「あまり喋り過ぎず、できるだけ端的かつ的確な言葉を使って、参詣者が知りたいと願うことを伝える」のをモットーに、試行錯誤と反省を繰り返しながら、務めさせていただいております。

下記の法要名から、知りたいものをクリックして、ご覧ください。内容は少しずつ整備しながら、提示させていただく予定です。

法要名 内容
通夜・葬儀 亡き人がお釈迦様のお弟子様となり、この世に残された者たちの信仰の対象として生まれ変わることを願って新たな世界にお送りする儀式。故人様のお姿を僧形に調え、戒名(仏としてのお名前)や、血脈(仏の弟子としての証明書)をお授けする儀式を行う。
年 回 法 要
(法事)

故人様亡き後も生かされている遺族が、亡き人を思い起こし、忘れずに過ごすための機会として、欠かせない機会。また、故人様の供養を通じて、今を生きる我々がお釈迦様やそみ教えとご縁を深め、自身の生き様を見つめ直すと共に、家族や親族など、故人様と縁深き者同士が、更に絆を深めていくために集う機会でもある。

晋 山 結 制
工事中
新しい住職(新命住職)が、正式にお寺に進(晋)み入り、就任披露を行う儀式。結制は新命住職がお寺の最高責任者として、お寺の修行僧と共に仏道修行に励み、一般に仏のみ教えを弘めていく大切な機会となる場で、晋山式に併せ、営まれる。
仏前結婚式 仏式による結婚式。新郎新婦が仏様の前で一組の夫婦として結ばれ、将来の固い契りを仏様に誓い合う儀式。新郎新婦が仏教徒として生かされている自身の信仰に目覚め、仏法僧の三宝への帰依を深めていく場でもある。1902年(明治35年)、仏教の大衆化に貢献した来馬琢道師(1877−1964)の結婚式が始まりとされる。