−春の句会−

 3月24日(土)の午後より、旧平家にて「春の句会」が行なわれました。講師の先生には石川県俳文学協会副会長の松本松魚(まつもとかつお)氏を迎え、俳句の基本知識から一句詠むまでを行いました。
 当日は曇りで少し寒かったのですが、ちろちろと燃える囲炉裏を囲みながら、参加者達はそれぞれに一句詠みました。参加者の中には、初心者の方や月に2・3度は句会に参加されている方などがいて、詠んだ句も個性豊かでおもしろいものとなりました。桜の花はまだ開いていませんでしたが、ほんの少し春が近づいたような会となりました。

−茅文化ワークショップV 能登−

 3月17日(土)輪島市三井町にある輪島市茅葺きの里コミュニティ施設にて「茅文化ワークショップV 能登」が開催されました。千葉大学非常勤講師等をされている日塔和彦氏を講師に迎え、「ヨーロッパの茅葺き建物」と題して基調講演を開きました。今回はミニ・シンポジウムの初めに隅田隆蔵氏と奥敬一氏のパネル発表があり、その後「次代に伝えたい茅文化とは何か」と題し、7人のパネラーと参加者との間で活発な意見交換が行なわれました。
 茅葺きサロンではおにしめやおにぎり、お味噌汁などをいただきながらほがらかな雰囲気の中、交流を深めることができました。参加者のみなさま、ご協力いただいた輪島の方ほんとうにありがとうございました。

※この事業は文化庁「金沢市ふるさと文化財の森センター普及啓発活動事業」の一環です
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−藁細工と焼絵展−

 2月28日(水)〜3月5日(月)までの6日間、茅葺き農家群旧野本家において、「藁細工と焼絵」展が開催されました。
 ご協力いただいたのは、湯涌地区に在住の中谷潔さんと宇野謙二さん。かにやさかななどの生き物や亀と鶴のおめでたい藁細工など数点と、はんだごてのようなもので木の板や瓢箪に焼き付けて描かれる焼絵が、10点ほど展示されました。
 今ではなかなか藁細工などを家庭ではされないと思いますが、これを機会に藁細工のワークショップなどが開けるといいですね。ご協力いただいた方々、来場していただいた方々、寒い中足を運んでいただきありがとうございました。

−茅文化ワークショップU 加賀−

 2月11日(日)加賀市中央公園内のセミナーハウスあいりすにて「茅文化ワークショップU 加賀」が開催されました。加能民俗の会会長である橘礼吉氏を講師に迎え、白山麓の民俗文化や茅葺きについての基調講演をしていただきました。自然と文化ミニ・シンポジウムでは「培われてきた地域の英知を多様に生かす」と題し、4人のパネラーでさまざまな意見や見解が飛び交いました。茅葺きサロンでは、薮谷栄一氏のご協力により、故・伊藤常次郎さんについてのお話を聞くことができました。
 茅葺きサロンでは伊藤さんのご家族にも参加いただき、生前の伊藤さんのお話や、加賀市に現存する茅葺き民家についての話でおおいに盛り上がりました。
参加してきださったみなさまありがとうございました。

※この事業は文化庁「金沢市ふるさと文化財の森センター普及啓発活動事業」の一環です
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−茅文化ワークショップT 金沢・湯涌−

 12月16日(土)金沢湯涌茅葺き農家群旧平家座敷にて「茅文化ワークショップT 金沢・湯涌」が開催されました。米山淳一氏を迎えた基調講演、5人のパネラーをを囲んでのミニ・シンポジウム、ゆわく・かたり〜べによる読み聞かせの会「ゆわく昔ばなし」、そして地元の方にご協力をいただき、熊鍋と菜鍋のふるまいをすることができました。
 今回は囲炉裏をかこみながら会を開くことができ、茅葺き民家の魅力もたっぷり感じることができたのではないかと思います。みなさんのご協力があって、とても素敵な空間と時間を過ごすことができました。
ほんとうにありがとうございました。

※この事業は文化庁「金沢市ふるさと文化財の森センター普及啓発活動事業」の一環です
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−平成18年度茅刈り体験会−

 11月12日(日)に茅刈り体験会を行いました。茅場にて育てている茅を刈ったのですが、屋根材としての茅にはほど遠く…茅は刈らないでそのままにしておくと腐ってしまうので、毎年刈らねばなりません。今年の茅刈り体験会も来年の糧となればよし!刈った茅は近くの木にくくりつけて、しばらくの間乾燥させることにしました。湯涌地区でもまだ茅葺き屋根がたくさんあったころは、こうしてある程度乾燥させてから、自分たちの家に運んでいました。それからそれぞれの家で雪囲いにしたり、あまにしまったりしていたようです。来年はもうちょっと収穫量をあげれるようがんばりましょう。小雨の振る中来ていただいたみなさんありがとうございました。
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−平成18年度茅葺き体験教室−

 10月22日(日)茅葺き農家群旧野本家横の特設会場にて茅葺き体験教室が開かれました。当日はお天気もよく、茅葺き日和でしたね。
講師には五箇山森林組合より茅葺き師棟梁の小林亀清さんを迎え、五箇山式の葺き方を習いました。小林さんに教えてもらいながら、みなさん一生懸命葺いていて、どんどん上手になっていくのが伝わってきました。
 今回は最後まで葺きあげることができなかったものの、とてもよい体験教室になりました。茅を切るのにもそうとうな力がいるものですね。
 また来年も茅葺き教室にいらしてください!
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−毎月第3土曜日に読み聞かせの会を開いています−

 9月16日(土)に第一回目のゆわく・かたり〜べによる読み聞かせの会「湯涌昔ばなし」が開かれました。ゆわく・かたり〜べは浦文子さんと舘治子さんによる語り部の会です。ゆわく・かたり〜べは主に湯涌地区に関連した昔ばなしを、方言をつかって読み聞かせをおこなっています。昔はおじいちゃんやおばあちゃんと暮らしていると自然と耳にはいってきた昔ばなしや方言ですが、今ではなかなか聞くことができません。
 今後は読み聞かせのほかにもたいこを叩いてみたり、工作をしてみたり、楽しいことをたくさんしていく予定です。毎月第3土曜日に行っていますので、みなさん近くへ来られた際には、ぜひ聞きにいらしてくださいね。
※都合により日程が変わることがありますが、ご了承ください。
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−夏休みイベント「茅葺き農家で縄の知恵を学ぼう!」−

 8月26日(土)、「茅葺き農家群」野本家にて、藁縄を使って縄結び体験会が行われました。当日は夏休み最後の週末ということで、みんな宿題に追われていたのか少々足取りは少なかったものの、普段ではなかなか体験できない縄の結びかたを学べるよい機会でした。造園家の割田辰義さん、高野秀幸さん、越田正弘さんの指導でいろいろな結びかたを身につけられました。ひとつ知っているだけで様々な用途に使える縄の知恵。来てくれたみなさん、お友達やご家族のみなさんにも教えてあげてくださいね!
 一方、茅文研スタッフは今年の「茅葺き体験教室」にむけての準備として、去年旧江戸村に葺いた茅葺きモデルの解体を朝から行っていました。夏の終わりとはいえ暑さは厳しく、大変な作業でしたが、無事解体できました。晴れてよかった。
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−平成18年7月29日「旧江戸村施設茅葺き農家群」が開園!− 

 現在、金沢市では旧江戸村の施設を順次新規移転地へ移築し、新たな施設として整備しています。このうち平家、高田家、野本家の茅葺き農家3棟の移築が完了し、平成18年7月29日(土)に「茅葺き農家群」として開園いたしました。
 茅文研の理事でもある安藤邦廣氏の記念講演、金沢や県外でも活躍中のガラス作家の協力によるガラスの茶会、飛騨白川郷の白川村でのカヤに関わる人々を追ったドキュメンタリー映画「コガヤとともに」の上映などが開催され、当日は雨のなかたくさんの方が来場してくださいました。
 来場してくださったみなさま、協力をしてくださったみなさま、ほんとうにありがとうございました!
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−「茅葺き農家で映画祭」−

 「旧江戸村施設茅葺き農家群」開園プレイベント「茅葺き農家で映画祭」が7月21日(金)に開催されました。この映画祭では3棟の茅葺き農家で別々の映画を同時に上映を開始。
 “映画も異なれば茅葺き農家も異なる。茅葺きの空間を体験しながら映画も楽しもう!”というこのイベントに足元の悪い中、たくさんの方が観に来てくださいました。
 笑いがたえない茅葺き、和やかな雰囲気の茅葺き、美しい音楽と色彩が流れる茅葺き。上映終了後にはあたりはすっかり暗くなり、小さな灯かりたちがみなさまをお迎えしました。
 ほんとうにありがとうございました。
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