茅の文化。
それらは自然屋根素材というだけではなく、
失われていきつつある人と人とのつながりをもふくんでいます。

茅を葺くためには、何が必要でしょう。
茅を育てるための茅場。
茅や茅を留める縄などの材料や道具。
茅を葺くために集まってくれる人々。
そして「人」や「自然」を想う心。
昔はこういったことがそれぞれの集落に当たり前のようにありました。

私たちの生活の変化とともに茅葺き民家も姿を消していき、
周囲の環境もより機能的に、より便利に、と変わっていきます。
次から次へと新しいものが生まれ、
古き良きものが見落とされていくこともあります。

そういった現代の生活空間に、
茅葺きの文化はどういった形で生かされていくべきなのでしょうか。

資料や博物館として残されていくこともあります。
現在も住み続けている方もいます。
住むことはできないけれど、茅葺き民家を残していきたいという方もいます。

わたしたちNPO法人石川県茅葺き文化研究会は、
茅の文化を軸としてさまざまな活動をし、
「これからの茅の文化」というものを考えていきたいと思っています。