経典(お経)に学ぶ

一見難しそうな禅語や経典を日常的な視点から、わかりやすく解説していきます。
日常生活で抱える困ったことや悩み事を解決するヒントがあるかもしれません。
それを探し求め、共に仏法を学んでみましょう。

経目(お経の名称)をクリックして、ご覧下さい。

経目 内容
仏遺教経 お釈迦様がお亡くなりになる直前、お弟子様方に最期の力を振り絞ってお示しになられたみ教え。まさにお釈迦様の80年のご生涯の集大成ともいうべき最期の説法が記されている。
伝光録
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瑩山禅師撰。1300年(正安2年)成立、1857年(安政4年)刊。加賀・大乘寺(だいじょうじ)(石川県)二世住持職時代に、お弟子様たちにお釈迦様から中国・日本の祖師方52名に伝わってきた仏法について、その伝来の因縁、祖師方の悟りのきっかけ、曹洞宗の伝灯(師弟のつながり)等を提唱なさったのを側近(侍者)が筆録し、まとめたもので、道元禅師様の「正法眼蔵」と共に、曹洞宗の「根本聖典」として珍重されている一編。
甘露門(かんろもん) 江戸期の名僧・面山瑞方(めんざんずいほう)(1683−1769)校。1891年(明治24年)刊行。「甘露」は「仏のみ教え」を意味し、そこに入る門(入口)となるみ教えについて触れられている。曹洞宗門では、お盆やお彼岸に際し、「施食会(せじき)法要」を営む折に読誦する。
修証義(しゅしょうぎ) 明治23年公刊。全5章。当時の曹洞宗の大本山永平寺・滝谷琢宗(たきやたくしゅう)禅師様と大本山總持寺・畔上楳仙(あぜがみばいせん)禅師様が、一般大衆に向けた分りやすい布教教化を目指し、道元禅師様の著書「正法眼蔵(しょうぼうげんぞう)」から重要語を抜粋・編纂して作られた経典
永平初祖学道用心集(えいへいしょそがくどうようじんしゅう)
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1357年(延文2年)、永平寺6世・曇希(どんき)(1297?−1350?※正確な没年は諸説あり)開版。全1巻・全10章。道元禅師様がお示しになった初心の仏道修行者を対象とした仏道修行の極意や用心が記されている。仏道修行とは何かを押さえ、日常生活の中で、その精神を修していく上で、しっかりと目を通しておきたい一編である。
教授戒文(きょうじゅかいもん) 道元禅師様著。悪を断ち、善を修することを誓う「戒」について、道元禅師様が師・天童如浄(てんどうにょじょう)禅師様より教授されたものが説き示されている。「戒」に触れることが、私たちの日常を見つめ直すと共に、仏に近づく確かな道のひとつという観点からも、読み味わっておきたい一編である。
普勧坐禅
(ふかんざぜんぎ)

道元禅師様が帰宋後の1227年に撰述。「坐禅」こそ仏道の正門という観点から、坐禅を勧め、その方法などが具体的に記された756文字の短編集。「坐禅とは何か?」坐禅を志す上で一度は目を通しておきたい「坐禅の根本書」である。
坐禅用心記(ざぜんようじんき) 瑩山禅師様が道元禅師様の「普勧坐禅儀」にならってお示しになった坐禅の用心(心構え)・目的・方法が記された一巻。1680年刊行。坐禅を味わっていく上で、普勧坐禅儀同様に一度は眼を通しておきたい経典である。
般若心経(はんにゃしんぎょう) 唐代の訳経家・玄奘(げんじょう)((「西遊記」の「三蔵法師」)訳。262文字という短い中で、この世の全てが無常であることを悟り、彼岸の地(安楽の地)に至ることが説かれた経典。
禅語 インド・中国・日本と禅の教えが広まっていく過程で生まれた禅門独特の言葉。中には日常語として馴染み深いものもあります。(例)「挨拶」や「主人公」など