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2次元コードの用途

基本的にいって、2次元コードもバーコードも用途は同じです。2次元コードは、これまでバーコードを使いたくても使えなかった分野や、いろいろ改善したい点があったが対策できなかった分野で使用できると考えて下さい。

バーコードの用途としては、生産管理、製品の出荷管理、在庫管理、販売管理などです。2次元コードは、それらを全てできるとともに、現品管理もできます。(もっとも、現品管理もバーコードでまったくできなかったわけではありませんが・・・)

我々が日々使っているものの中でバーコードが用いられているものは、お菓子、洗剤などのスーパーマーケットやコンビニ、ドラッグストアで扱われているものや書籍などがあげられます。逆にバーコードが付けられていないものを探すのに苦労するくらいです。では、バーコードがついていないものって何があるでしょう?

鉛筆、ボールペンなどの筆記用具(タグがついているような高級品や、袋に入っているものを除く)、野菜や果物といった生鮮食料品(ただしパックされたものには付いている場合があります)。探すのが大変なくらいバーコードは用いられています。箱に入っている商品には、箱にだけバーコードが印刷され、商品そのものには付いていないものが多いですが、店で手に取った時点では、ほとんどにバーコードが付いています。

それではバーコードが二次元コードに変わったらどんな良いことがあるのでしょうか?

一つには、これまでバーコードが付けれなかった筆記用具などの小さなものにもコードが付けれることです。二次元コードでは、バーコードのようにサイズを大きくしなくて良いので、取り付けスペースに大きな自由度があります。5mm程度の寸法なら、何の問題もなく使用できます。

二つ目には、読み取り機と汎用のパソコンさえあれば、コードの内容が分かることです。バーコードは内蔵するデータ量に限りがあったので、数字しか入れれなかったため、商品のデータをデータベースに格納して、この番号はこのデータ、というように読み取った数字を基にデータベースにアクセスしないと内容が分かりませんでした。つまり、コードを付ける側のデータベースを持っているか、それにアクセスしないと、単なる数字の羅列しか得られないことになります。これに対し、二次元コードであれば、商品の属性などのデータを日本語や英語でそのままコードにできます。だから、読み取り時にもそのままデータが読めるので、データベースは読み取り時に必要なくなります。この特性を生かして注射剤などの薬の中身をコードにより確認し、投与ミスを防止することもできます。

三つ目にはピッキング作業の効率化です。現在でも宅配便などの集配管理にはバーコードが使われていますが、バーコードでは読み取り方向が一方向に決まっていますので、読み取りには人手を介する必要があります。二次元コードなら読み取り方向に制限がありませんので、自動で読み取りが行えます。

その他にも、二次元コードを磁気カードなどの代わりに用いることもできます。社員証、学生証などに用いて、出退勤の管理などができます。米国の軍隊の一部では、スタック式の2次元コードで個人カードを作成して、管理しているそうです。

*このページの図面および写真は、CPコードならびにQRコードのカタログから引用しております。