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つい最近まで、非接触式のハンディスキャナは大きなコードしか読み取り出来ませんでした。この理由は、使い勝手を確保するためコード読み取りの焦点深度を広く取らざるを得なかったためです。大きいコードしか読み取れないようでは、2次元コードのりーだとして不十分です。ところが、この問題をクリアした製品が市場に登場しました。確かに固定式に比べるとまだまだ読み取り能力は劣りますが、接触式と遜色ないレベルまで来ています。
それでは、先ずその構造について。通常のハンディスキャナはガイド光として、赤色光をクロスマークなどで発射し、コードの位置を決めていました。しかしこの方法ではコードがハンディの焦点にあっているかどうか分かりません。焦点を広くすれば簡単に合わせられますが、精度が低下します。焦点を狭くすればなかなか焦点が合わず使い勝手が悪いものとなります。このハンディスキャナはクロスマークを2つ発射し、焦点位置で二つのマークが一致するように作られています。使用するときは、この二つのマークが一致したところでトリガーを引けばよいのです。実際に使ってみると、確かに焦点を合わせる手間はいりますが、慣れれば簡単に合わせることが出来ました。接触式に比べて格段に使い勝手が優れています。
それではどれくらいのサイズまで読み取り可能なのでしょうか?1セル1ピクセル(約0.35mm)までなら苦もなく読み取ります。この大きさだと、日本語10文字前後で7mm角程度で、数字5桁なら4mm角程度でしょう。もう少し小さなマークまで読み取りは可能ですが、かなり苦労します。読み取りの角度も特に注意する必要もなく、良好の使用感が得られました。ちなみにこのハンディスキャナは数多くのバーコードと2〜3種類のマトリクス式二次元コードとスタック式の二次元コードが読み取り可能です。通常のバーコードは大きすぎて読めませんが、小さなバーコード(長さ24mm以下)は簡単に読み取ることが確認できました。