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2次元コードの特徴

1.大容量のデータを扱える。

バーコードは、バーの太さの組み合わせでデータを表示するため、データの量に限りがありました。実際にデータ量が少ないので困っている企業もあるそうです。これに対し2次元コードは平面的な広がりがありますので、大きな量のデータを記憶できます。極端な例では、A4サイズの紙いっぱいにスタック式コードを印刷し、大容量記録媒体と使用することもできます。アプリケーションとしては従業員の個人データを記録することもできますし、保険の契約内容や自動車の販売契約書なども2次元コード化できます。

2.小さいマークが打てる。

マトリクス式では、黒と白の組み合わせが分かれば読みとりできますので、1mm以下の小さなマークを使用することもできます。ですから、従来バーコードを使いたくても使えなかったもの、例えば筆記用具や注射器などにも容易に付けることができます。他にも眼鏡のフレームや半導体にも用途が考えられます。

3.データベースなしでも使用できる。

マトリクス式では、黒白でデータを表記しますので、バイナリデータとして、文字をそのままコード化することができます。文字をそのままコード化した場合、読み取り時に文字がそのまま読み取れるので、データ変換用のデータベースが不要となる。もちろん、そんなことをしたらコードに内蔵するデータ量は大幅に減ってしまいますが・・・。読み取ったときにその情報が即座に知りたい場合などは有効です。

4.誤り訂正ができる。

最大30%までの傷やかすれは自己復元して読み取り可能である。これはリードソロモンとかいったソフトを使っているらしい。このソフトは宇宙衛星からのデータを地球上で受けるときにノイズなどの影響をなるべく受けないようにするために開発されたものらしい。(小生も良く分からない)この特徴を使って、厳しい環境での使用が考えられる。ドライクリーニングのタグとか工場内での使用である。

2次元コードの将来

現在使用されているバーコードも開発されてから20年たっており、世の中に普及したのも10年経った後である。2次元コードは開発されてから10年近くになるから、そろそろ普及し始める黎明期と言うところであろうか?今後は今までのバーコードで不満のある業界から徐々に広がっていくと思われる。残念ながらバーコードと2次元コードは上位互換しかないため(2次元コード用の機器でバーコードは読めるが、バーコード用の機器で2次元コードは読めない)、従来機器を使用したい方には手が出せないし、機器の価格もまだまだバーコード用に比べて高価であるので、急速な普及はまだだと考えられる。しかし、現在のバーコードに比べ、性能が優れていることは明らかなので、長期的には確実に広がると断言できます。

2次元コードとEDI

今、2次元コードが電子商取引で注目されています。電子商取引とは、伝票やお金の流れをコンピュータネットワーク上の仮想空間ですましてしまおうと言うものです。情報のスピードアップを中心に様々なメリットがあると言われています。この時必要となるのが、情報と現物の一致をいかにして確認するかです。コンピュータ上で伝票が発行され、請求書が発行されても、本当に品物が納品されたか確認しないと支払いができません。この時2次元コードを品物に付けてあれば、流通過程でチェックすることにより、どこにあるかまたは納品されたかが簡単に確認できます。このデータをコンピュータに送ることにより、現物確認もスピードアップします。従来のバーコードだと、共通のコードであれば数少ない製品とその情報しかコード化できず、独自のコードを使った場合には共通のデータベースを持つ必要がありました。この点2次元コードは文字データをそのままコード化できるので最適です。