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2.電磁波って何でしょう?

電磁波とは電場の波と磁場の波が相関を持って流れる波だそうです。う〜ん最初から難しい(^-^;。太陽の光やラジオやテレビの電波も電磁波であり、一般的には波の周波数(または波長)で分類されています。一般的にはKHz以上が知られています。Hzとは1秒間に何個波があるかを示す単位でありKは1000倍を表します。そう、KmのKですね。1KHzは1秒間に1000回のでこぼこがある波と考えれば当たらずとも遠からずです。その他に100万を表すMといった文字も使われます。FM放送が80MHz程度でAM放送が1MHz程度です。電子レンジには2450MHzのマイクロ波と呼ばれる周波数の電磁波が使われています。携帯電話の電波はマイクロ波に属するため、巷では携帯電話で頭を“チン”などと噂されています。実際危険性の高い周波数なので、携帯電話各社とも出力ダウンを図り、今では電子レンジの1億分の1位のパワーしか使っていないそうです。これらを語ればそれだけで一つのページになるでしょうし、詳しいページは他にもありますのでこれ位にして、本題に入ります。このページで題材にする高圧電線から発生する電磁波はHzオーダー(日本では50か60Hz)であり、電場の波が伴っていないと思われます。そのため電磁波ではなく、周期的に変動する磁波である。と言う方もいます。しかし、実際には専門家も各所でこのHzオーダーの磁波を特に低周波の電磁波と呼んでいますので、ここでも電磁波と呼ぶことにします。この低周波の電磁波は電気が流れるときに発生する磁場が原因となっています。中学か高校で習いますが、電気が流れると、流れに垂直に磁力が発生します。これが地場を形成するのですが、みなさんご存じのように、世間一般で使っている電気は交流といって、流れる方向が波のように周期的に変わるものです。このため周囲に発生する磁場も周期的に変わることとなります。そしてこの様な低周波の電磁波の発生源は電化製品と高圧電線があげられます。最近ではパソコンディスプレイがかなりやり玉に挙がり、OAエプロンなるものまで販売されています。しかしその他にも地磁気といって、地球が持っている電磁波や人間が発生している電磁波もあります。そうなんです。人間も電磁波の発生源なのです。

3. 高圧電線真下にあるkaki宅で電磁波を測ってみました

高電圧線からの電磁波は、流れる電流値により変化します。このため電気使用量が多いときは大きく、少ないときは小さくなります。小生の家では夜の8時頃が最大で13mG程度、深夜3時頃が最小で7mG未満でした。もっとも、平日の日中は会社にいるため測定はできていません。週末は平日に比べて小さい傾向を示します。測定は外気温が6度程度の寒い日で、秋口に試験的に測った時より大きな値を示しました。しかし、この傾向が正しいのなら、夏場のクーラーシーズンが最大値を示すと思われます。思ったより強力な電磁波が測定できました(~=~;;;全然うれしくないってば!引っ越しを真剣に考えてしまうkakiであった。

ある日ある時間の場所による電磁波強度
2階最大値

13.0mG
最大値地点の真下(1階)

9.7mG
1階最小値

9.4mG

2階寝室での電磁波の経時変化

20時

21時

22時半

3時半

6時半

11.6mG

10.2mG

8.9mG

6.3mG

6.8mG

*いずれも60Hz帯域の値。10〜1kHzの広帯域で測定した場合には全体的に約4mG上昇する。

ちなみに小生宅の真上の高電圧線は7万ボルトだそうです(電力会社に確認)。
ロシアやヨーロッパでは高圧電線は居住区から離れて施設されるらしい。また、上空ではなく地下とのこと。地下だとあまり距離を稼げないので、やはり水平方向に離さねばならないのでしょうか?

4. パソコンディスプレイの電磁波を測ってみました

巷ではパソコン作業時の電磁波が体に悪い影響を与えると言われ、OAエプロンなるものまで販売されています。スウェーデンの規格がパソコンから50cm離れた地点で2.5mGだったか0.25mGだったと思いますが、さてさて国産のディスプレイの電磁波強度は如何に?

職場のパソコンディスプレイの電磁波を測定してみました。I山電機とN社とN電気のものがありました。その測定結果は以下の通りです。自宅では環境電磁波が強すぎてディスプレイからの電磁波は特定できませんでした。

メーカー名

画面から20cm前

裏側20cm

備考
I山電機

0.2〜0.3mG

0.8mG
17 〜21インチ3台測定
N社

0.3mG

-
17インチ1台
N電気

0.8mG

-
17インチ2台

※60Hzでの測定値周囲の環境は0〜0.1mG

結果としてディスプレイ専業の2社の方が総合メーカーより低い値を示しています。もっともディスプレイ専業のものは市販品であり、総合メーカーのものはパソコン本体へのおまけなので一緒に扱ってはいけないのかもしれませんが。。。しかしいずれにしてもディスプレイ専業2社は20cmでもスウェーデンの規制値とほぼ同じであり、N電機も50cmなら前側については規制値は確実にクリアーします(裏面での電磁波が多めなので、N電機の裏面50cmは規制値をクリアできない可能性もある。ただし測定していません)。この結果を見ると、巷でスウェーデンのVDT規格クリアー!!!とか言って販売している電磁波対策グッズってなんなんでしょう?こんなお手軽商品内ですよ。だって何もしなくても規制値クリアーしているのに、対策グッズもないでしょう。悪影響さえなければ規制値クリアーできるのですから。

5. 身の回りの電磁波はどれくらい?

21インチのテレビの電磁波は20cm離れて12mG、40cm離れて6mG、1m離れても1mGとなります(会社で測定)。この値はパソコンディスプレイと比較するとかなり高い値です。単純に比較すると24倍の電磁波が放射されていることとなります。パソコンよりテレビを注意ですね!

以下は自宅で測定。ドライヤーがダントツでした。ドライヤーは吹き出し口で最大32mGまで検出されました。この時の高圧電線による強度は7mG程度でしたから、差し引き25mG近くが発生している計算になります。次は電子レンジ、電子レンジは高周波のはずですが、60Hz帯でも差し引き23mG近く発生していました。この値は20cm離れると5.5mG程度になります。後はベースが7mGを越えている環境(話が前後しますが、小生の家では休日の日中でも7mGを下らないもので)では五十歩百歩で誤差範囲の電磁波しか出ていないようです(ひげ剃り、冷蔵庫等)。この結果から分かる事はきわめて単純です。テレビを除けば、消費電力が大きいものの方が発生電磁波が大きいと言うことです。今回測定しませんでしたが、エアコンや電気炊飯器、掃除機などがかなりの電磁波を発生しそうです。