今月の法話

演   題 未来に願うもの ―純白(じゅんびゃく)(ごう)に生きる―
引用経典 正法眼蔵(しょうぼうげんぞう)三時業(さんじごう)
実演会場 金沢市・G寺様「開山忌・報恩講」(令和元年11月)
金沢市・Z寺様「開山忌・報恩講」(令和元年11月)
概要・ねらい 「今」という時間・「ここ」という場所にご縁をいただき、生かされている私たち。今を起点として、御仏のみ教えに従いながら過去を捉えていくと、恩に報いる生き方の必要性に辿り着くでしょう。

では、逆に、同様な捉え方で逆に未来を考えていくとき、今、どんな生き方が求められるのでしょうか。それを道元禅師様の「正法眼蔵・三時業」のみ教えを味わいながらつかみ取り、日々の生活の中で実践していくことを勧めていくのが今回のねらいです。
テーマについて 私たちの行いを意味する「業」という仏教思想について、過去に人権問題に抵触する問題が発生した事実があります。他者の行いにばかり目を向けてしまいがちな人間の習性ゆえなのでしょうか。

そんな業の思想について、ある古老は「仏教とは切っても切り離せぬ関係である」とおっしゃいました。このお言葉を我が身に念じ、業から目を背けず、真剣に向き合いたいと思い、今回、このテーマを選ばせていただきました。

まずは他者ではなく、“自分の行い”として業を捉え、仏教を伝える使命を持つ布教師として、正しい理解と同じ問題を繰り返さないように留意し、精進していきたいものです。
所用時間 30分 配 布 資 料 あり


法話
第1回 「開山忌」と「報恩講」 R2.1.6
第2回
「業」について ―改めて、“悪しき業論の克服”を再確認― R2.1.8
第3回 「三時業」 ―未来に何を願うのか? 今、何をすべきなのか?― R2.1.19
第4回
「純白の業を勤修学すべし」 ―お釈迦様のみ教え― R2.1.20