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2次元コードを利用するためには、データをコードに変換するソフト、コードを読み取る画像処理装置、コードをデータに変換するデコーダの3つが必要となります。
データをコードに変換するソフトはcpコード以外は無料だと聞いていたのですが、サードパーティが数万円でQRコードやデータコードの変換ソフトのwindows 版を販売しているそうです。何で有料なのかな?CPコードはもともと数万円でwindows 版を売っているので、結果的には同じ様です。これらのソフトを使えば、パソコンとレーザプリンターがあれば2次元コードが作れます。
画像処理装置とデコーダは、一体化しているのが普通です。もっとも、固定タイプのデコーダでは、市販のCCDカメラを使いますので、厳密には一体化していませんが・・・。装置のタイプとしては、上記の固定型と、接触式のハンディタイプ、それと非接触のハンディタイプがあります。読み取り精度から言えば、固定式、接触式ハンディ、非接触式ハンディの順となりますが、使い勝手は全く逆となります。固定式はカメラの取り込み位置へコードを持っていかなくてはなりません。現実的には、生産ラインか、レジの下に組み込むか、ぐらいしか使用方法は考えられません。接触式ハンディはコードにハンディスキャナを接触させた状態で、取手のスイッチを指で引くと読み取れます。かなり小さいコードまで読み取れますが、コードにハンディを接触させねばならないのがうっとうしいです。最後に残った非接触式ハンディはコードに向けてハンディのスイッチを指で引くだけなので、簡単に読み取りが出来ます。つい最近までは、小さなコードは読み取りが出来ませんでしたが、技術の進歩は速く、今では1セルの寸法が1ピクセル(約0.35mm)位までなら簡単に読み取れる装置が販売されています(ただし接触式の倍以上の値段がする)。これなら非接触のハンディでも十分使用に耐えうると思います。
通常ハンディはデコーダが組み込まれています。そしてデコーダの設定は設定用のバーコードを読み取らせて行います。一方固定式は本体のスイッチか接続したパソコン上から各種設定が行えるように出来ています。今の所、どの2次元コードも画像処理のフィードバック機能は持ち合わせていないようです。バーコードでは不要の機能だったためでしょうか?画像処理の世界では、近年あちこちで用いられている機能なのですが・・。例えば外光が強くなったらそれに合わせて画像処理のレベルを自動で変更してくれるとありがたいなあ、などと思います。後一つ、サードパーティのハンディでは複数コードのマルチ対応機が出てきましたが、固定タイプでも期待したいものです。今市場に出ているマトリクスタイプ2次元コードは、基本的なアルゴリズムが近いものが多いので、マルチ対応もそんなに難しいものではないのです。2次元コードのますますの発展のためにもお願いしたいと思います。
物流の分野で2次元コードを使う方には、やっぱりハンディターミナルが使いよいでしょう。基本的に通常のバーコードと同じ使い方をするでしょうから、当然と言えば当然なのですが・・。この分野で装置開発が一番進んでいるのはQRコードです。コード開発メーカーのデンソーがハンディターミナルの大手ですから、考えてみれば当たり前のような気もしますが・・。一方ハンディスキャナの使い勝手の良いやつはサードパーティ製で、各コードメーカーは如何にそのハンディスキャナに自社コードをのっけさせるかが重要になっているようです。(1998.08.15)