今月の法話

演   題 遠離 -コロナより怖いのは人間!?-
引用経典 仏遺教経・八大人覚「遠離」
実演会場 金沢市・K寺様「涅槃会」(令和2年2月)※コロナウイルス感染症拡大防止により中止
金沢市・G寺様「涅槃会」(令和2年3月)
※上記理由により中止
概要・ねらい 今、世界中に不安を与えている「コロナウイルス(COVID19)」。日本でもマスクの買い占めに始まり、政府の小中学校の臨時休校発表、何者かのデマによって発生した店舗のトイレットペーパー品薄など、連日、様々な出来事が発生し、社会全体が混乱している感が否めない状況です。

平成30年2月は全国的な大雪が社会を混乱させました。その大雪もいつか消え、今や、遠い思い出話です。コロナウイルスもいつか終息する日が来るはずです。それを願うとき、一日も早く冷静になって日々変化する状況に対応していくことが求められるのです。

こうした状況下にお釈迦様が最期に発せられた八大人覚(はちだいにんがく)の一つである「遠離(おんり)」のみ教えから学ばせていただくことで、私たちが生きていく上でのヒントを体得していくことが、今回のねらいです。
テーマについて ―「冷静になるコツ」を体得する―

インターネットの普及により、以前から見れば、様々な情報を短時間で得られるようになりました。それなのに、社会が混乱するのはなぜでしょうか―?その混乱は情報が得にくかった時代よりも大きくなっているようにさえ感じらえます。

世界に目を向けると、感染症に関して十分な心構えや対策が講じられている国もあります。そんな中で日本の現況に目を向けると、冷静になることを忘れているのが今の日本の弱点のように思います。コロナに関する一連の状況を振り返りながら、我々の弱点に対して救いの手を差し伸べてくださるのは、お釈迦様が指し示された「遠離」のみ教えではないかと思い、今回のテーマを設定させていただきました。
所用時間 20分 配 布 資 料 あり


法話
第1回 「八大人覚」とは -道元禅師様の見解に学ぶ― R2.3.2
第2回 「遠離」のみ教え  R2.3.6
第3回
“大樹の衆鳥”の恐怖 -コロナより怖いのは人間!?- R2.3.20
第4回 我がいのちと向き合う -コロナが与えてくれた機縁-

過去の法話
R2.2 「坐禅の‶用心″を働かせて」
R2.1 「未来に願うもの ―純白(じゅんびゃく)(ごう)に生きる―」