2013.7.11:専門書発刊
プラスチックの粘弾性特性とその応用
−成形不良対策/発泡制御法−
プラスチック成形品の変形や破壊といった不良は,素材の粘弾性特性と密接に関係しています.プラスチックの最も重要で基本的な特性は,応力と変形の比例定数である材料定数が時間と温度によって著しく変化する粘弾性挙動を示すことです.対象とする素材の粘弾性特性が時間や温度と共にどのように変化するかを把握することで,成形条件の選定や成形不良対策を試行錯誤的なやり方で無く,この特性を判断基準として比較的容易に且つ論理的に行えることになります.また,発泡プラスチックの成形プロセスや気泡核生成,気泡成長も素材の粘弾性特性を基準として論理的に行えます.
本書は,プラスチックの粘弾性特性について,最も基本且つ重要な事柄を平易に記述したものです.そして,この特性を基準として,プラスチックの成形不良対策法並びに経時的に変化する変形や強度の長期予測法,さらに発泡成形プロセスや発泡成形法に関して,具体例を多用し,現場で役立て得るように纏めたものです.
共立出版,A5版,320ペ−ジ
2013年7月11日発刊,各書店,アマゾン等で販売
(税込:4860円)