プラスチックの粘弾性特性に関する専門書発刊

目次


第T章 プラスチックの粘弾性特性

1.はじめに

2.粘弾性特性

3.時間−温度換算則

4.線形粘弾性理論

5.おわりに

参考文献


第U章 成形不良要因とその対策法

1.はじめに

2.残留応力・変形の発生メカニズム

3.残留応力・変形の粘弾性解析法と実験解析法

4.硬化収縮に伴う残留応力

5.押出成形板の残留応力

6.プリント配線板の残留応力

7.強度・変形の長期予測法




8.粘弾性特性と成形不良

9.おわりに

参考文献


第V章 発泡プロセスと発泡制御法

1.はじめに

2.発泡体

3.発泡原理と影響因子

4.発泡成形プロセス

5.時間−温度換算則に基づく発泡制御法

6.発泡内部構造に及ぼす諸因子

7.発泡体の諸特性と強度向上法

8.架橋ポリマ−の発泡成形プロセス

9.おわりに

参考文献


2013.7.11:専門書発刊


プラスチックの粘弾性特性とその応用

−成形不良対策/発泡制御法−

 プラスチック成形品の変形や破壊といった不良は,素材の粘弾性特性と密接に関係しています.プラスチックの最も重要で基本的な特性は,応力と変形の比例定数である材料定数が時間と温度によって著しく変化する粘弾性挙動を示すことです.対象とする素材の粘弾性特性が時間や温度と共にどのように変化するかを把握することで,成形条件の選定や成形不良対策を試行錯誤的なやり方で無く,この特性を判断基準として比較的容易に且つ論理的に行えることになります.また,発泡プラスチックの成形プロセスや気泡核生成,気泡成長も素材の粘弾性特性を基準として論理的に行えます.

 本書は,プラスチックの粘弾性特性について,最も基本且つ重要な事柄を平易に記述したものです.そして,この特性を基準として,プラスチックの成形不良対策法並びに経時的に変化する変形や強度の長期予測法,さらに発泡成形プロセスや発泡成形法に関して,具体例を多用し,現場で役立て得るように纏めたものです.

 

共立出版,A5版,320ペ−ジ

2013年7月11日発刊,各書店,アマゾン等で販売

(税込:4860円)