今月の法話

演   題 コロナに学ぶ“人生の生き方”
引用経典 四諦八正道(したいはっしょうどう)」、「仏遺教経(ぶつゆいきょうぎょう)八大人覚(はちだいにんがく) 遠離(おんり)
実演会場 小松市・J園様「法話会」(令和2年4月)
概要・ねらい 「コロナウイルス(COVID19)」感染拡大防止のために、2~3月のお寺の法要や説法が自粛・中止となる中、約3カ月ぶりの法話の場となりました。

当日は緊急事態宣言後ということもあり、聴衆の皆様とは2m近く距離を取り、アルコール消毒にマスク着用と十分すぎるくらいの予防対策を講じながらの法話となりました。こうした法話は今までには前例のないスタイルです。

「三密」(密閉・密集・密接)の典型的な場である法話の現場ではありますが、コロナに混乱している時期だからこそ、法話が必要なのではないかと思っています。まさに今、世界中が「苦」に直面し、どうすれば救われるかが問われています。その問いにお釈迦様は回答してくださっています。それをお伝えする機会が法話の場です。

三密を避けるためには、法話の中止もやむを得ませんが、そこには、これまでの布教方法を見直す機会が到来していることを感じずにはいられません。コロナをきっかけに、世の中に必要とされる法話を目指し、より一層、精進してまいりたいものです。
テーマについて ―「苦しみの娑婆世界の中で、明るく前向きに生きる方法とは」―

コロナの一日も早い終息を願うばかりですが、こうした人々に脅威を与える存在はコロナだけではありません。「3.11大震災」等の自然災害、戦争、凶悪犯罪など、そうした人々に苦悩をもたらす存在と関わっていかなくてはならないのが、我々が生かされている娑婆世界なのです。

「我々は苦しみの世界の中で生きていかなければならない」ことをしっかりと押さえた上で、どんなことを知り、何に注意して毎日を過ごしていけば、苦悩の毎日の中に明るい光を見出すことができるのでしょうか―?それをお釈迦様のみ教えから学び、日々の生活の中で意識して実践していくことが今回のテーマです。
所用時間 60分 配 布 資 料 なし


法話
第1回
四諦八正道(したいはっしょうどう)① ―お釈迦様の“最初の説法”に学ぶこと―」 R2.5.5
第2回
四諦八正道(したいはっしょうどう)② ―お釈迦様の“正しさ”とは―」 R2.5.6
第3回
「遠離」のみ教え ―“冷静になる”ことの大切さ― R2.5.11
第4回
「自然に任せる ―‶せっかく~したのに〟の弊害」 R2.5.13
第5回
「放てば手にみてり」 R2.5.24

過去の法話
R2.4 「彼岸は此方(ここ)にあり」
R2.3 「遠離 -コロナより怖いのは人間!?-」
R2.2 「坐禅の‶用心″を働かせて」
R2.1 「未来に願うもの ―純白(じゅんびゃく)(ごう)に生きる―」