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■倶利迦羅権現石殿附石段
 
平成10年(1997)4月20日津幡町文化財指定(建造物)
 手向神社の石堂を加えて五社権現ともいう。石川・富山の県境、国見山山頂に前田綱紀の寄進した四社の石殿。背面に「延宝5年、四社建立、松平加賀守綱利公、9月8日」と刻まれており、1677年、加賀藩5代藩主前田綱紀によって建立されたことが知られる。近世の絵図はすべて長楽寺境内として描き、国見山を「峰御前」と記した。街道からの表参道「百八坂」は、約45度の傾斜に越前石を108段と8段に組んでいる。元は石殿前に石燈篭と石造狛犬阿吽が据えられ、表裏参道に「四ツ足柱迄石ナリ」の両部鳥居が3基置かれた。倶利伽羅権現石殿は建立当時はすべて青戸室石で造られていた。